養成施設ルート
介護福祉士の養成施設を経て介護福祉士になるには、それまで通ってきた学校や持っている資格によって、3つのタイプがあります。1●普通高校、福祉系以外の大学を卒業した人
→2年以上の養成施設(専門学校、短大、大学)へ
2●福祉系大学で指定科目を履修した人と
社会福祉士養成施設等を卒業(修了)した人
→1年間の養成施設へ
3●保育士(保母)養成施設卒業した人
→1年間の養成施設(2とは違う養成施設)へ
どの養成施設も、入学には高校卒業かそれに準ずる学力があることが条件。最終学歴が中学校の人は、まずは大学入学検定試験に合格することが先決です。
養成施設で学ぶのは、2年制を例に取ると、社会福祉概論や老人・障害者の心理、医学一般、精神保健などの講義と、レクリエーション活動援助法、介護技術などの演習、そして施設など介護の現場での450時間もの介護実習などです。
カリキュラムは全体で1650時間にも及び、130時間で認定されるホームヘルパー2級と比べると、その知識の深さ、幅広さ、実習量の違いは歴然。この違いは、就職すると給与にも反映されます。
2年制の養成施設には、一部、3年制の夜間もあるので、働きながら通うことも可能。ただし、施設などでの実習はどうしても昼間に行うことになるので、入学するならその心づもりを。
また、2006年7月現在、養成校の履修時間を1650時間から1800時間程度に増やし、さらに、卒業後、これまで免除されていた国家試験を受験しないと介護福祉士の資格取得できないとする制度変更の案が出ています。今後は、制度変更に注意が必要です。介護福祉士の資格取得制度については、新しい情報が入り次第、サイトの記事やメールマガジンでお伝えしていきます。
※2007年11月、「社会福祉士及び介護福祉士法」が改正され、平成25(2013)年の1月に実施される試験から新制度が導入になることが明示されました。養成施設卒業者も全員国家試験受験が義務づけられ、実務経験者も3年の実務経験を積んだ上に600時間の研修修了が必要になります。詳しくはガイド記事「社会・介護福祉士法改正案の内容について」でご確認を。(2008年5月27日加筆)
※養成施設についての詳しい情報は、 日本介護福祉士養成施設協会で。
次のページでは、経験を積んで国家試験を受ける方法について紹介します。