コンサルタントは問題解決の道筋を考える
「複数のシステムを統合し現場に混乱をもたらさないようにしながら、上手くより効率的な仕組みを作って欲しい」と言われたとき、何を検討しなくてはいけないでしょうか?
どちらかの会社のやり方に合わせるのか?
非効率な部分が残ったままどちらかに合わせるのは問題では?
それとも新しい方法を考えるのか?
新しい方法ならどうしてそれがいいのか?
どの仕事の方法を変えて、どこはそのままにするのか?
現在動いている業務システムはどこまで利用するのか?
それとも作り直すのか?
こういったことを、クライアントと一緒に検討していく必要があります。そこには唯一絶対の回答というのは存在しません。また、これが正解というような方法も存在しません。システムには製品があるため、どれも正解とも言えるし、どれも不正解とも言えるかもしれません。
既存の知識や流行の方法をそのまま使うのではなく、本当に問題を解決するにはどうすればいいのかを、自分の頭で考えてクライアントと議論する必要があります。
そのため、まずは何をもって成功とするかといったゴールの設定から議論し始めないといけないかもしれません。そのゴールに向けてどのようなステップを踏むかといった道筋も立てないといけません。この道筋は、どこの経営書にも載っていないのです。全てクライアントのケースに合わせて、カスタムメイドで頭をひねって考える必要があるのです。
「既存の知識や方法論を使わず、たとえ知識の全く無い未知の分野であっても、自分の頭と常識だけを頼りに、自分なりの切り口や捉え方で物事の本質や問題の根本に近づくことが出来る人」
という地頭力がなぜコンサルティングに必要か? というのは分かっていただけたと思います。