コンサルタントもプログラムを書くのか??
多くのファームでは、実際の導入作業自体は外部のSIerにお願いして、当初の設計どおりにERPが導入されいるかどうかのチェックや、全体のスケジュールの管理(プロジェクトマネジメント)などを行うのが主な仕事になっています。クライアントと随時コミュニケーションして、問題が起こった場合の対処や、問題が起こりそうな兆候があれば予防策を講じるなど、全体調整の役割を担うことが求められます。
システム導入まで行うといっても、プロジェクトマネジメントとしての役割を期待されますので、コンサルタントが実際のプログラムを書くということはありません。
学生や、転職志望者とお話していて「ITコンサルタントはプログラミングが主な仕事でしょう?だから戦略系がやりたい」といったコメントを聞くことがたまにあります。
ここまで読み進んでいただいた方には、ITコンサルといっても、プログラミングをやるわけではないということは明らかですよね。
ITはプログラミング・・のような認識のかたは、コンサルタントの仕事やコンサルに求められている役割や期待などについて、大きな勘違いをしているとおもいますので、もうすこしコンサルの仕事について、調べたほうがいいとおもいます。
プログラマは、時給3000円程度で雇えます。それに比べて、コンサルタントは若い人でも時給1万円から、シニアになれば時給で2~3万円くらいはお客さんにコンサルタント料を請求しているのです。時給3万円の人が、3000円でできるプログラムの仕事をしていたらどうなるでしょうか?お客さんは激怒するに違いありません。
高い報酬をもらっているコンサルタントは、その報酬に見合っただけの高度な仕事をしていく必要があるのです。