FIT&GAP分析とは?
・理想の業務(導入すべき業務)とのFIT&GAP分析です。今回導入しようとする仕組みと、現状業務を見比べて、スムーズに移行できるところ、ギャップがありそうなところ、根本的に問題となりそうなところなどを洗い出します。これがいわゆるFIT&GAP分析と呼ばれるものです。
もちろんコンサルタントは、現状業務の調査をする際に、理想の業務のフローを事前に頭に入れておいて、FIT&GAPを見ながら調査するわけです。FIT&GAP分析の結果、次の導入フェーズにおける仕事の進め方のグランドデザインができます。
つまり、ERPのテンプレートそのままで良いところ、カスタマイズが必要なところ、システムではなく手作業を残すところなどを整理します。
現状やっている仕事で必要にならなくなる手順もあるでしょうし、新しく必要となる手順も発生します。そのあたりを切り分けて、計画をつくっていくのがコンサルタントの仕事です。
理想の業務はどう作る??
さて、ここで疑問に思われた方もいるかもしれません。理想の業務と現状業務のGAPを見るといいましたが、理想の業務というのはどうやって考えるのでしょうか?さすがに全くのゼロから業務を設計するというようなことは時間的にも難しいです。ではどうするのか?これは実はかなりの部分がテンプレート化されているのです。たとえば製造業の需要予測で○○が絡むような場合は、だいたいこういうやり方がベストに近い、というようなものがあります。
企画段階で合意した「業務改革の狙い」=この場合「需要予測精度向上」ですので、それが実現できるような、業務手順のある程度の雛形があります。