コンサルタントで働く/コンサルタントの仕事

日立コンサルティングが本気(3ページ目)

日立がコンサルティングサービスに本腰を入れ始めました。その本気度とは?

執筆者:大石 哲之

SIerによるコンサル買収・コンサル設立の動き

似たような事例としては、IBMが、プライスウォーターハウスを買収して、IBMビジネスコンサルティングになった事例を思い出す人も多いのではないでしょうか?
この際には、IBM内に元々あったビジネスコンサルティング部門と、PWCの人員を融合させて、強力なビジネスコンサル体制を作りました。

さて今回の日立の集中策について、落とし穴はないのでしょうか?

懸念される人の融合

さて、このようなニュースを聞くたび、私が一番心配に思うのは、組織(=人)の融合です。もともと日立コンサルティングはエクサージュという別ブランドで始まり、人員も外資の競合会社から引っ張ってきて作ったという色合いが強く、カルチャーは外資的です。

そもそも、コンサルタントのカルチャーというのは一種独特で、エクサージュというブランドにしたのも、日立本体でなく別会社にしたのも、コンサルタントのカルチャーが製造業やSIerといった日立本体のカルチャーとはかけ離れてるためでしょう。

今回、ブランドが日立になり、さらに、日立本体から人員が大量にマージされることで、元々いたコンサルタントたちが、「日本的カルチャーの進入」によって逆のカルチャーギャップを感じないかということです。

コンサル会社を買収するSIerはたくさん出てきていますが、本体との融合やシナジーの部分で、かならずこのコンサル特有のカルチャーの問題がでてきているようです。
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