コンサルタントで働く/コンサルタントの転職ノウハウ

ケースディスカッション3つの注意点(2ページ目)

ケースディスカッションで「これはダメだ・・」と思った事例について、お話しようと思います。題して、ケースディスカッションでやってはいけない3つのこと・・・つぎのような人は要注意です。

執筆者:大石 哲之

とつぜんアイデアを出す

ゴルフ人口を2倍にしたいという策を議論しているとします。とつぜん「タイガーウッズブランドをつくる」「中学校でゴルフ教室を開く」といったアイデアから入るひとがいます。なにか考えがあってそう言っていればいいのですが、単に面白そうなことをいっているだけでは、面接官は納得しません。「アイデアマン」と「独自の視点、発想の豊かさ」は別のものです。

独自の視点というのは、こういうことです。ゴルフ振興策を考えていて、みんな煮詰まっているときに、では、別の軸は無いか、もっと本質的な軸はないか、などについて提案し、いろいろなアプローチを考える。「年齢ではなく、プレイするシチュエーションで切ってみては?」「ゴルフ用品を誰がかっているかという点から逆に考えてみては?」などの発想の転換をする。こういうことができれば、すごいアピールになります。

論理力だけでゴリ押しでかんがえていると、よく煮詰まります。そこに新しい視点を注入することができるひと。新しい視点=より洞察の深い本質的な視点、を導入できるひと。これが本当の意味での「アイデアマン」であると考えます。

他人の話を聞かない

一人で喋って他人の意見を聞かない人がいます。そんな人いるの?といわれがちですが、2回面接をすれば1回はいます。自分では気付いてなくても、他人の意見に耳を貸さないことも多いものです。

・ひとりでしゃべり、ひとりで結論づける
(他人の意見を有効に使い、より意味あるものを作ろうという意図がない。完璧な意見をいっていても、これでは一人芝居)
・人の意見を最後まで聞かずにすぐ否定する
・人格を攻撃する

逆に、こういう人は、コンサルタントとしてのコミュニケーション力があると感心させられます。

・人の意見を聞いて、共通点などを見いだし、独自の視点でまとめることができる。
・しゃべっていない人の意見をきいたり、意見をそくしたりすることができる。
・つまらない意見に対しても、その意見の真意を探ろうとする質問をなげることができる。
・明るく、前向きな雰囲気を醸し出してくれる

チームに貢献する

3つのダメだしを行いましたが、最後にもうひとつ、重要な視点を上げます。
それはチームに貢献する人かどうか?

たとえば、論理的な議論の組み立ては他のひとが得意で、そのひとメインで議論が進んだとしても、自分はほかの方法で貢献する方法があります。論理を検証する質問を発する役まわりをしたり、議論をまとめて図を書いたり、そうでなくても、単に明るい雰囲気をだすことでも重要です。このひとがチームに加わることで、アウトプットが確実に良くなる、と思わせることができれば、その能力は何であれ、プラスに捉えられることでしょう。
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