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経営革新手法の3本柱 SCM入門(2ページ目)

SCMとは、部品や原材料メーカーから消費者にいたるまでの商品の流れを、IT技術によって効率化・全体最適化する手法です。具体的にSCM導入でどのようなメリットがあるのか、考えてみましょう。

執筆者:大石 哲之

情報共有による全体最適の考え方

サプライチェーンマネジメントにより最適化を行うことができたらどうでしょう。小売店での販売データを元にリアルタイムで需要予測をたて、その情報が卸やメーカーと共有されて、全体の生産・販売計画を立てることができていたらどうでしょう。

ブームのなかでも十分な商品を用意することができ、かつ売れ残りも最小限にとどめることができるはずです。消費者は、必要な時に、必要なモノを手に入れることができる。供給者は必要とされるときに必要とされるモノを作り、在庫も抱えない。

このような夢は昔からあったものの、これを実現する手段がありませんでした。

しかし、IT技術がそれを可能にしたのです。SCMの実現には、生産や需要に関する情報をサプライチェーン全体で共有するためのシステムが必要不可欠です。そのための高度な情報技術がセットとなっています。ITと経営が結びついているというのはこのようなところではないかと思います。

SCMは大手の業務パッケージベンダーが、パッケージソフトとして数々の製品をだしています。有名なところでいうと、次の2社が挙げられます。

■i2テクノロジー
http://www.i2j.co.jp/

■マニュジスティックス
http://www.manugistics.com/japan/default.asp
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