コンサルタントで働く/コンサルタントの仕事

コンサル思考で実現 北京でメダル2倍の方法 2

「北京でメダル2倍」のシリーズ2回目は、具体的にこの問題にどう答えたらいいか、ひとつの模範解答を提示します。あなたはコンサル思考でアプローチできましたか?

執筆者:大石 哲之

「問題の考え方を考える」

ちょっと前回の記事から時間がたってしまいましたが、「北京オリンピックでメダルを2倍にする方法」について、考えてみます。

前回の記事では、みなさんの解答を紹介しました。
・競技数を増やす
・審判を買収する
・競技人口の少ないところで頑張る

また、学生が陥りやすい議論のパターンについても注意しました。
・具体的な施策のアイデア出しディスカッションから初めてしまい、多数決で人気のあったアイデアを3つ提案する。

コンサルタントのアプローチは、ちょっと違います。まずは、「北京でメダル2倍」とはつまるところ、どういうことなのか?を考えていくのです。まずは、「メダル2倍」を個々の要因に分解して考えてみます。メダルの数は、どういう要因で決まるのでしょうか?

メダル増 = 【メダル対象種目増】×【選手の活躍=メダル取得増】

ということだと思います。要するに、メダルへチャレンジする機会が増えて、そのなかで選手がメダルを取れば、結果的にメダルは増えるというわけです

こんようなことを大まじめに話すと、「小学生でもわかるようなことを言っている」とバカにする人が多いのです。そんな低レベルな議論をしているのではないと。

しかし、この「小学生でもわかるようなこと」だからといって議論を省略しないで、ちゃんとステップを踏んでいくことが、提案の納得性を生み、議論の穴を未然に防ぐのだとコンサルタントは考えます。

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