「問題の考え方を考える」
ちょっと前回の記事から時間がたってしまいましたが、「北京オリンピックでメダルを2倍にする方法」について、考えてみます。前回の記事では、みなさんの解答を紹介しました。
・競技数を増やす
・審判を買収する
・競技人口の少ないところで頑張る
また、学生が陥りやすい議論のパターンについても注意しました。
・具体的な施策のアイデア出しディスカッションから初めてしまい、多数決で人気のあったアイデアを3つ提案する。
コンサルタントのアプローチは、ちょっと違います。まずは、「北京でメダル2倍」とはつまるところ、どういうことなのか?を考えていくのです。まずは、「メダル2倍」を個々の要因に分解して考えてみます。メダルの数は、どういう要因で決まるのでしょうか?
メダル増 = 【メダル対象種目増】×【選手の活躍=メダル取得増】
ということだと思います。要するに、メダルへチャレンジする機会が増えて、そのなかで選手がメダルを取れば、結果的にメダルは増えるというわけです
こんようなことを大まじめに話すと、「小学生でもわかるようなことを言っている」とバカにする人が多いのです。そんな低レベルな議論をしているのではないと。
しかし、この「小学生でもわかるようなこと」だからといって議論を省略しないで、ちゃんとステップを踏んでいくことが、提案の納得性を生み、議論の穴を未然に防ぐのだとコンサルタントは考えます。