コンサルタントで働く/コンサルタントの仕事

コンサル思考で実現 北京でメダル2倍の方法 2(3ページ目)

「北京でメダル2倍」のシリーズ2回目は、具体的にこの問題にどう答えたらいいか、ひとつの模範解答を提示します。あなたはコンサル思考でアプローチできましたか?

執筆者:大石 哲之

選手の活躍=メダル取得増


【選手の活躍=メダル取得増】はどうでしょうか?

これは、競技参加人数という母集団のうち3位がメダルなのですから、【競技人口】と【相対的競争力】などで定義できそうです。
2×2のマトリクスにでもしてみましょうか?



(1)は「確実にメダルがねらえる競技です」
競技人口が少なく、相対的に日本が強い競技が有利なことは明らかです。つまり、柔道の軽量級や野球が最たるものです。これにはチャンスがありそうです。競技人口は増えてほしくありません。柔道はあまり世界に広めてはいけないのかも知れません。階級を減らされたり、ノルディック複合のような不利なルール改正をされないよう気を付けるべきです。

(2)は「メダルがとれるかもしれない競技です」
競技人口が多いものの、日本も強いというものです。マラソンなどがこれにあたるかもしれません。これは実力が拮抗しているということですから、ルール改正などで、日本選手だけを飛び抜けさせることも可能かもしれません。

(3)は「強化対象の競技です」です。
競技人口は少ないものの、日本はそれほど強くないというのがここです。マイナー競技だと、日本の参加選手がいないという競技もあるかもしれません。この分野で日本ほどの国力のある国が気合いをいれて選手を育成すれば、メダルをねらえるレベルになるかもしれません。オリンピックの全種目をこのマトリクス上に分類して1~4までの優先順位をつけてみることにします。これを、【活躍機会によるメダル増】という資料にします。

(4)は「メダル薄の競技です」
どうでしょう。競技人口が多く、日本がそれほど強くない競技、つまり、サッカーや陸上短距離でしょうか。これは、無視ですね。メダル増にはつながりません。選手の奇跡を期待するだけです。将来を期待して・・ということなら、ここにカネ突っ込むよりも、(3)の選手育成をすべきです。

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