コンサルタントで働く/コンサルタントの転職ノウハウ

コンサル志望動機がズレてしまう2つの理由(3ページ目)

転職希望者の志望動機には、独り善がりな内容のために、相手の会社からNGを出されるものがしばしば見られます。なぜ志望動機がズレてしまうのでしょうか?

執筆者:大石 哲之

一足飛びに自分の夢と結びつけてしまうとNG

もう一つ、この塾の講師の方がいっていた推薦入試が受からない理由と言うのがありました。高校生が、大学でやりたいことの理由は、現実を知らないというのもありますが、とても夢物語なのです。

「将来エステのお店を開業したいので、経営学部」
「ボランティアなどで活躍したいので、環境学部」


といったものです。講師の方が言うには、「大学はあくまで研究の場」だということ。その先の夢があるのはいいが(ないのも困るが)「大学在籍中にどういう研究に取り組みたくて、どういう成果をだしたいか」がないとダメ。ということなのです。この点を集中的に指導したところ、これまた合格率が向上したそうなのです。

これを転職に当てはめてみると・・・みなさんも心当たりありませんか。

「将来独立したいので、コンサルタントで勉強したい」
「マーケティングに興味があるので、コンサルタントになりたい」


コンサルタント会社に転職する個人的な理由はあるかもしれません。しかし、コンサルタント会社にとって、やってほしい仕事は、お客さんへのコンサルティングが第一です。ですから、個人的なスキルの向上の話を動機として語っても、ズレてしまいます。語るべきは、

・どういうお客さんに対して、どういうコンサルティングがしたいのか(できるのか)

という、つまりは、研究計画のようなものです。これにたいして、相手が納得して、「研究計画」が実現できそうだとおもったら、採用してくれるというわけです。

志望動機を考えるとき、「大学推薦入試」の例をすこし考えてみて、自分が独善的になっていないか、自己を振り返ってみることが大切ですね。
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