海外で働く・転職する/海外での仕事・働き方

海外で買付け 未経験からのスタート(2ページ目)

雑貨好きな人なら一度はあこがれるショップオーナー。自ら海外で仕入れた商品を販売するショップを運営する女性オーナーが語る未経験からの挑戦。

執筆者:柏木 梨花

仕入れ
とにかく歩いて探す。お店の人と会話をする。異文化を理解して楽しむ。そんな買付け出張。

海外取引で大変なこと・・・時間はゴムのように伸びる?

ガイド:
ご自身で買い付けにも行かれていますが、海外と取引をする上で、特に大変なことは何ですか?特にどんなことに気をつけていらっしゃいますか?

島内さん:
特に東南アジア特有のものですが、時間の観念です。中でもバリ島では納期がほとんど守られない。約束の日にオーダー品を見に行くと全く出来てなく、笑ってごまかされた事が何度も・・・
インドネシアでは“時間はゴムのように伸びる”といわれているそうですから仕方ないのでしょうね。
それで、なにか対応策が無いかと考えた結果、帰国する日がこの日だから急いでと、実際の帰国日より3日くらい早めの日を伝えるようしたのですが、それでも無理な場合が多々あって・・・結果、渡航期間は出来るだけ長めにするようにしました。

ガイド:
“時間はゴムのように伸びる”!日本では考えられない概念ですね。

島内さん:
それから、現地の物価からすると必然的に大金を持ち歩くことになるので、かなり気を使いますね。
対策の一つとしてクレジットカードが使えるお店はなるべくクレジットカードを使うようにしています。
そのクレジットカードを、初めて取引した仕入先に忘れたことがあるんです。
これが私にとって最大の失敗です。もちろん電話をかけて後日引き取りに行きました。悪用されることも無く、しっかり保管しておいてくれましたよ。

ガイド:
海外の取引先はどのように探されるのですか?

島内さん:
とにかく、歩いて歩いて歩いてさがします。出張に行くと1日2万歩以上は歩きますね。
それから、すこしでも気になるお店、ビビッと来たお店にはすかさず入るようにしています。商品を見せてもらいながらお店の人と会話をして、そのお店の人の人柄も考慮しますね。

ガイド:
島内さんは、英語の他にインドネシア語とタイ語もお出来になるのですよね。語学はどうやって身につけられましたか?

島内さん:
初めての海外旅行で英語が全く解せなくとても悔しい思いをしたため、帰国後すぐに駅前留学を(笑)。
インドネシア語は偶然に知り合ったインドネシア人である友人がインドネシア大学の日本語学科の教授で、普段のお付き合いの中でインドネシア語を教えてもらいました。
その友人のおかげで、沢山のインドネシア人に出会うことができ、外国語を使うチャンスにも恵まれていたと思います。
あとは、旅しながら「指差し会話集」などを片手に現地の言葉で挨拶し、会話するよう努力して覚えていきました。

ガイド:
お仕事をされる中で、海外との取引以上に大変なことはありますか?

島内さん:
実際に被害にあったことはありませんが、治安の問題が一番やっかいです。
自分の身は自分で守らなくてはなりません。「君子、危うきに近寄らず」です。

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