海外で働く・転職する/海外での仕事・働き方

夢を叶えた彼女の話 海外就職の身近な事例と次の一手

人生のクオリティをあげるために、ときには思い切って挑戦することも必要です。今回は、そんな勇気をもっての挑戦がみごと海外就職に結びついたケースをご紹介した上で、今からできる次の一手!をご紹介いたします。

執筆者:須子 はるか


≪目次≫
経理のルーチンをこなす日々
スキルと願望の棚おろし
米国公認会計士(CPA)資格取得を決意
CPAからインターンのチャンスが!
渡米、そして正規就職へ
すぐ行動できることはたくさんある


経理のルーチンをこなす日々

どこにでもある話
とある中堅企業の経理として働き始めて3年目。畑野圭子さん(仮名)は、ひとつの壁にぶつかっていました。

毎日が、会計ソフトへの入力作業に追われ、月次の決算資料を作ったり、給与計算、請求業務も彼女の仕事。それなりに要領よく仕事をこなすだけに、どんどん仕事は増えていきます。とはいえ、決まりきった繰り返しの仕事にはもううんざり。「私にはもっとできることがあるはず」そんな思いが頭をよぎります。

「このまま会社にいていいのだろうか?」
「会社を辞めたら収入がなくなってしまう」
という、漠然とした不安と強迫観念の交じり合った状態。

これって、ほんとうによくある話ではないですか?しかし、

圭子さんが他の人とちょっと違ったのは、迷いの中でも常に行動し続けることを忘れなかったこと。決してやり始めたことを諦めなかったこと。

彼女は悩みぬいた時期から2年後。ニューヨークの会計事務所でアシスタント業務をこなすようになっています。

スキルと願望の棚おろし

一番初めに彼女がしたこと。それは、彼女の現在持っているスキルや活かせる能力、そして自分が望むものを見つめなおしたことでした。

もともと数字に強かった圭子さんは、経理の仕事を問題なくこなせるようになっていましたが、今ひとつ物足りない。それは、もっと大きな会社のお金の流れを知りたい。そんな欲求でした。また、学生時代は英語が得意だったこともあり、昔から漠然と日本を出て海外で働いてみたいという希望を持っていたのです。

そこまで考えが落ちたとき、彼女は知人から「米国公認会計士(CPA)」という資格のことを耳にします。

米国公認会計士(CPA)資格取得を決意

米国公認会計士(CPA)
CPAを取得する。

そう決意した圭子さんは、まずCPAの試験について調べ始めました。

CPAとは、日本国内はもとより、世界各国で活躍できる会計専門職の国際資格。活躍できる場所としては、国際的な企業でのコンサルティング業務、国際税務、資産運用のアドバイスなど、多岐にわたり、活躍できるフィールドの広さと需要の高さが魅力です。

試験内容は、会計士業務につくための基本知識を問う問題で、全米での合格率は30%前後と高めになっており、合格までの期間は、英語の習熟度や会計知識の有無によってかなりばらつきはあるものの、6~18ヶ月程度。

しかし、もちろん仕事をしながらの勉強は負担も多かった。結局勉強を始めてから3ヶ月目、ある程度思い切って投資をする必要がありそうだという判断をすることになりました。

ホンキで目指すなら学校に行こう。

そう考えて、CPAのクラスを提供するスクールを巡り、セミナーに出席し、絞りこんだ上で最終的に先生との相性を重視して決めました。

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