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転職コンサルタントが語る「転職の現実」Vol.1 採用される人(10ページ目)

企業の採用に精通し、多くの転職成功者を見ている転職コンサルタント。外資系・語学系に強い人材紹介会社に最近の求人状況と、企業が求めている人物像をききました。転職のエキスパートが語る転職現場。

執筆者:柏木 梨花

<回答>
アヴァンティスタッフ
人材紹介事業部 次長 関根冨佐雄さん
人材紹介事業部 コンサルタント 星合和夫さん

求人数は増加、採用率は減少


昨年あたりから求人数は増えています。エグゼクティブ、管理職、事務系、技術系とあらゆる職種で求人がきています。特に昨年の後半あたりからは、営業関連のポジションも増えています。営業だけに限らず、営業管理や営業事務といった営業部門の職種も多いですね。リストラが一段落したのと、景気に明るい兆しが見えはじめていることから、企業も採用に積極的になっていると言えます。半導体も3年ほど前から増えています。携帯電話やデジカメの消費に伴い、電子・電気・半導体のほか、製造業など関連する業界での求人もあわせて増えています。この傾向はしばらく続くと思います。また、制御機器関連はソフトにしてもハードにしても人が不足していますし、今後ロボットなどの開発が進むと、関連部門のエンジニアのニーズが増えるのではと思います。
また、昨年12月の銀行の証券仲介業務解禁に伴い、銀行で証券外務員を求めているといった動きもあります。
求人数は増えているのですが、企業が求めるレベルも高く、ほとんどが経験者で即戦力となる人を求めています。今まで日本の大手企業は、新卒を採用して教育するというスタイルでしたが、最近は中途採用にも力をいれています。幹部クラスを中途で採用する大手銀行もありますね。企業は即戦力を求めているので、必要とする経験・スキルの条件は、採用のバーがあがっています。ですので、求人数は増えているのですが、昔に比べ、採用率は下がっていますね。以前なら応募者の半分が面接に進み、そのうちの半分が採用といったイメージだったのが、最近は、採用に至るのは面接を受けた人の3割前後になっています。
企業の採用スタイルとしては、急いで採用するというのではなく、良い人をじっくりと探して採用するといった慎重な姿勢です。

自分をガードしないこと


仕事に前向きな人ですね。経験、スキルは勿論必要ですが、積極性や協調性といった人柄も重視されます。採用基準の比率としては、経験:人柄で半々位ではないでしょうか。
営業は特に人柄重視ですね。
また「自分はこれしかできない」といった姿勢では、企業は評価してくれません。「経験を活かして新しいことにも挑戦したい」という意欲的で前向きな姿勢は年齢問わず、企業から評価されます。自分をガードしてしまわないことが大切ですね。

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