子育てを面倒がるなんて、もったいない
―(ガイド)子どもを産んでしばらくは、喜びに満ち溢れているんですが、そのうちに思い通りにならず、ついには子どもの犠牲になっていると感じるようになる女性が多いと思います。「子どもと笑顔で接するためには、母親が充実した時間を持つことだ」という風に雑誌やテレビでは、情報発信しています。社会との接点は持ったほうがいい。でも自分をハッピーにしてくれるのは「お金」でしょうか? |
子育てを面倒がるのは、もったいないことなんですよ。仕事とは、自分がどういう人間なのか、社会に対してどういう風に貢献できるかを探して実践することなんです。そして、子育て中は、子どもと同じ目線や母としての目線だからこそ見える“役立ち方”を見つけて実践していけるチャンスなんです。会社に務めていても家にいてもできることはたくさんあります。「ママは社会にこんないいことができる。あなたが大きくなったら、わかってもらえると思うんだけど。」ってね。実はそういうことが、充実の鍵なのではないでしょうか。
命の本質とかけ離れている感覚
―(ガイド)子育てを放棄するわけではないけれど、子どもがいても、1人の女性として美しくしていたいという願望を非常に強く持っている方が多いと思うのですが。野中:子育てと美しくいることは何も相反することではありません。もちろん、髪を振り乱して子育てするよりも美しくしていることでママ自身が幸せだったら、そのほうがいい。美容院に行くのも、買い物に行くのも大事。受験勉強だって、ずっと同じことをしてるよりも、たまに全然違うことをした方が、効率上がるでしょ。でも気をつけなくちゃいけないのは、美容院に行ってキレイになったら買い物に行きたくなる、買い物に行けたら飲みに行きたくなる・・・なんていう風に、本人が求めれば手に入る快楽を追っている間に、自分も子どもも、命の本質からかけ離れてしまっていないかということ。
子育てなんて産んだときは嬉しいんだけど、だんだん「何これ、めんどい~!」。熱は出すし、泣きわめくし、言うこときかなくて、どうしたらいいのかわからない。でも責任だけはとらされるし。嫌~!子どもの世話なんて誰も評価してくれない。じゃあ、「お金を払えば済むんだから、子育てはプロに任そう」ってなってしまう若い人が増えていると聞きます。でもそれは、命を作っていくということの本質と賭け離れていますよね。
「命作りの本質」という言葉にドキリとします。でも残念ながら前編はここまでです。後編では、野中さんご自身の子育てについてお話いただいています。後編をお楽しみに♪
■ミセスAll About
聞かせて!”私”の楽しみ方 インタビュー