女性の転職/女性の再就職・職場復帰

私は、こう思う! 「女性と仕事のこと」(2ページ目)

2007年も終わりに近づいてきました。1年の最後に、「女性が仕事を持つこと」について考えてみたいと思います。女性100人に取ったアンケートから、「女性と仕事」について寄せられた意見をご紹介します。

執筆者:川崎 あゆみ

女性も「手に職」をつけるべき

「手に職を」と娘に伝えている方、離婚したくても自分に経済力がないためにできない例も。
・派遣社員として短時間労働をしています。理想は正社員で働くことですが、家事と育児の両立が今でさえきつく、自分の体力のなさを不安に思います。日々、健康管理一番です。
夫には何も期待しないようにしています。「給料をきちんと入れてくれるだけでいい」と。相手を変える努力より自分の考え方を変えて工夫するしかないですからね。娘には、ちゃんと勉強して一生続けられる仕事につけるようにと伝えていますが、大変かな。おばあさんになっても働いていたいな。趣味三昧の人生なんて今は考えられません。(41歳・結婚16年・子ども14歳・11歳)

・両親は、離婚を考えていた時期があったようです。でも経済的な理由から離婚できなかったそうです。そのため、「女の子でも、ちゃんと稼げる仕事に就きなさい」といつも言われていました。離婚率が高くなっている昨今、自分らしく生きていくには、自立できることが大切だと思っています。(33歳・結婚5年・子ども5歳・3歳・1歳)

社会を含め、周囲の意識が足りない

・まだまだ男女平等という感覚が男性には、乏しい様に感じます。(43歳・結婚9年・子ども6歳)

・男女平等参画社会とか言うが、男と女、「全く同列に扱われても」と思うときがある。例えば、確実に男性に劣る体力面とか。子どもがいたら、仕事に支障をきたすことは少なからずあるだろうし。
それでも、日本の社会において、今の男性たちは女性に女性以上の何かを強いているように思う。”女だから”とか”女性のくせに”とか、そんな耳慣れたフレーズの中に、そんな潜在意識は隠れているのかなと思う。思いやりがないなどの、昔の男尊女卑思想とは、またベクトルの違う意識が。だから、働く女性たちは、必要以上に頑張りすぎてしまのでは? 法整備うんぬんより以前に、結局のところ、意識改革が必要なんだと思う。(33歳・結婚1年4ヶ月)

「育休・産休」を取って働き続ける人たちも、「安心して働けているのか」疑問。両立できる社会を!という声。
・おそらく今の社会だと、「産休・育休を取って働き続けるのが、最もおトク。でも、「働き続けている」人たちが、「これからも働き続けられる」という安心感を持っているかは疑問です。正直なところ、毎日が綱渡り状態では? 私の理想は、男女を問わず、「育児や介護に専念したい」「学びたい」と思ったら、その時期は仕事のペースがぐっと落とせるような働き方が出来る社会。一旦、きっぱり退職して、満足いくまで育児や介護をしても、努力をすれば、元と同様の待遇や働き方が出来る社会です。それができれば、逆に「働き続ける」ことも楽になると思います。人生は、「働くため」のみにあるものではないですから。(41歳・離婚・子ども9歳)

・出産して復帰してみてあらためて思うのが、社会が子育てとの両立に向いていないということ。保育園の数も足りていないし、急な病気などへの対応が大変だったり、何より母親が子どもの世話をするのが基本で、夫はお手伝い的な風があるのもおかしいと思う。
保育園のお迎えの時間があり、残業をしたくてもできない状態にあるのに、残業ができないことで仕事の上で評価されないことがストレスにもなる。残業が当たり前、ではなく残業しなくても時間内で効率よく働くこともできるはず。時間評価をしないで欲しいと思う。もっと色々と柔軟にできる社会だといいのにと思う。(33歳・結婚4年・子ども1歳)

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