半数以上の人が挙げた1位は、やっぱりこれ!
「生活力」の捉え方は、いろいろだけど、夫婦の間は、うまくいっていても、ある程度”自立”したいという人が増えています。 |
「子供の教育費にお金がかかり、とても老後の生活資金の貯蓄にまで回せない。将来、安心して生活できるように、仕事を始めたい」という方は、とても多いようです。
また、このアンケートに答えた方の中で、どれぐらいいらっしゃるかわかりませんが、実は最近、30~40代の方から、「離婚」を考えているという相談をよくお受けします。でも、「ずっと専業主婦をやってきた自分には、経済力がないから、離婚に踏み切れない。仕事を始めて、少しずつでも貯金をして、将来は自分が子供を引き取って生活したい」とのことです。切実ですね。
■第2位 社会に関わりたい
働き始めた方に聞くと、「仕事をすることで、社会との接点を持ちたかった」とおっしゃる方がとても多いです。社会と関わることで、「自分の存在感をあらためて感じることができた」「自分が求められていることが何よりも嬉しかった」という人も。
子供の希望は、できるだけ叶えてあげたい。できるだけ能力を伸ばしてあげたいと思うのは、親ならみんな同じです。 |
この理由は、全回答の5割以上を占めています。そして、収入を増やさなくてはいけない理由のトップが、子供の教育費だと思われます。
いまや、私立中学の受験者数は、5万人を超えています。その塾代だけでも、3年間で300万円近く、さらに私立中学の初年度納付金は、120万円。そして、私立中学入学後も、塾に通う(月々3~4万円)お子さんが、とても多いのが現状です。さらに高校生になったら、大学受験に向けて、予備校代は年間100万円近くになります。
それからまだ、合格後には、大学の費用が待っているわけですから、「働かざるを得ない」という人が多いのもうなづけます。
*塾代、私立中学の初年度納付金などは、塾や学校によって異なります。ご了承ください。
最後に番外編
10位までをご覧いただきましたが、11位の理由をあえてご紹介しておきましょう。■11位 パートナーとの関係をよくしたい
でした。第7位の「視野を広げたい」と関係があるのでしょうか。妻が働くことで、何かしら夫婦の関係にいい影響が出るものなのかどうか、これについては、後日あらためて考えてみたいと思います。
常々思っていることがあります。
男性に「どうして働くの?」と聞く人はいません。なのに、結婚・出産した女性には、働き続けている方、専業主婦になった方を問わず、「働く理由」がなぜ必要なのでしょうか。
女性は、結婚・出産・幼児期の育児・その後の子供の成長に合わせて、自分をその状況に合わせなければなりません。仕事を辞めたくなくても続けることが難しかったり、久しぶりに仕事を再開しようと思えば、時間や働き方に制限がついたり。
結婚や出産前に思い描いた状況とは違う方も、想定通りの方も、「社会との関わりを持ちたい」「視野を広げたい」、「能力を伸ばしたい」という理由から、「働きたい」と願っていらっしゃることがわかり、家庭に入っている女性の秘めたる(そして、表に出ていない分、ものすごいエネルギーが隠されているようにも感じます)思いをあらためて強く感じました。