ずっと専業主婦だったミセスたちに、今また「働きたい」という気持ちが湧き上がってきたのは、なぜ? |
あなたは「なぜ働きたいのですか?」
結婚・出産を機にそれまでの仕事を辞めた理由を「自分の手で子育てしたかったから」「仕事と両立する自信がなかったから」とする人が圧倒的に多いのですが、では、なぜ「また、働きたい」と思うようになるのか。そのあたりについて一緒に見てみましょう。
21世紀職業財団では、再就職支援事業を行っていますが、登録の際、「仕事を再開したい理由」を聞いています。その答えから、「なぜ、もう一度働きたいのか」という理由が見えてきました。
我が子に一生懸命愛情を注ぐのは、専業主婦でも、仕事を持っても変わりません。 |
「私が働く理由」。
まずは第10位から
■第10位 人間関係を広げたい確かに、学校やPTA関係友人・知人と一緒に過ごす時間は、「母親」であること「妻」であることなど、共通の部分が多いことから、話も合って楽しいもの。新しい学年になるたびに、少しずつ新しいお友達は増えていきますが、同じ立場、同じ状況にある人たちと何年も一緒にいると、安心は安心だけれど、“刺激”という部分ではなかなか満たされないかもしれませんね。
■第9位 子離れをしたい
小学校の中学年あたりまでは、母親と子供の関係は、かなり濃密。母親は、「この子には、ずっと私が必要」と思っていますが、一方の子供は子供で、ちゃんと成長していて、友だちも増え、自分の居場所を家庭の中だけではなくて、外の世界で見つけてきます。
外出する時など、ずっと手をつないでいた男の子が、急に「外で手をつながなくなった」「ママと呼ばなくなった」「学校で会っても無視するようになった」「”一緒に歩くな”と言われた」というのは、よく聞く話。子供は、親からだんだん離れていこうとしていますから、母親である私たちも少しずつ離れて、見守るスタンスが取っていこうという気持ちの表れなのでしょうか。
■第8位 自分の時間が欲しい
実は、自分の時間などいくらでもあったはずなのですが、「子供のため」「家族のため」「○○のため」と多くの母親は、自己犠牲を自分に強いているのではないでしょうか。それはもちろん家族への愛情であり、義務感であるのと同時に、「主婦だって楽じゃない。忙しいんだ」という、働いていない自分への言い訳に使っている人もいるようです。
でも、もうそろそろ「自分」のために時間を使おうと素直に思えたなら、その気持ちを大切にするべきだと思います。職場では、あなたが誰の母親であろうと、誰の妻であろうと関係ありません。大事なのは「あなた自身」。仕事をすることで、自分のことをもっと尊重できるようになるといいですね。
では、7位から4位までの理由を見てみましょう。次ページへ>>