フードコーディネーターは体力勝負。疲れたな、というときはゴーヤやニンニクをきかせた料理を食べて体調を整えています。(田中みさとさん) |
体力があることも大切な適性要素 ~仕事をつなげる~
私自身、この仕事をはじめるまでは、フードコーディネーターの仕事は、華やか、優雅、とういイメージがあったのですが、実は華やかに見えるのはほんの一部分のこと。料理教室や料理本を多数出版されている活躍中の料理研究家の先生たちも、穏やかに料理を教えているイメージがありますが、早くから準備をしたり、その他大変な努力していらっしゃるのだと思います。撮影の現場では、常に立ちっぱなし。重いものを持ったり、1日中何品も料理を作り、盛り付け、撮影を繰り返します。この仕事は、料理好きであることと同時に、体力があることも大切な適性要素だと思います。フリーとして仕事をするなかで、次の仕事へつなげていくために、お請けした仕事は丁寧に精一杯やらせていただいています。最近は私のウェブサイトからの仕事や取材の依頼も増えてきました。常に、「またこの人と仕事をしたい」と思っていただくためにはどうすればいいのか、ということを考えて仕事をしています。
生活パターンが変われば、新しい仕事の幅も ~将来性~
食べ物は、「人」にとって必ず必要なものですので、おそらく一生なくならない仕事なのかな、と思っています。その人自身がセンスを磨いていけば、一生できる仕事。アンテナをはりめぐらせて、たくさん勉強をすれば、いくらでも道は開けていくのではないかな、というのが私の印象です。例えば結婚、出産後は、家族向け、あかちゃん向け、子ども向けの料理を提案できるなど、生活パターンが変われば、新しい仕事の幅も広がるのかな、と思います。女性はライフスタイルに応じて働き方も変わってくると思いますが、外でやる仕事を減らすなど、ある程度内容を変えていくことも可能。家族の理解があれば、続けていくことができると思います。【編集後記】
田中みさとさんは、ウェブサイトをご覧いただければお分かりいただけると思いますが、これまで日々コラムを掲載されるなど、コツコツと地道な努力をすることを惜しまない、前向きな女性でした。実際のお話をお伺いすると、ご自身のなかで仕事に対するシッカリとした考え方をお持ちであることが伝わってきました。これからも益々のご活躍を期待しています。