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転職回数「4回」 って、多すぎ!?

転職回数について、質問をよく受けます。転職回数は、転職活動にどの程度、影響を与えるのでしょうか。くわしくお話します。

執筆者:高野 秀敏


転職回数について、質問をよく受けます。第二新卒~30歳ぐらいまでであれば、3回以上というと若干多い印象を受けます。

実際のところ、転職回数については、業界や会社のタイプにもよります。かなり歴史が古い日本の企業さんであれば、「はじめての転職」以外は採用しないという話を聞いたことがあります。こうした古いタイプの会社では、いまだに転職回数がネックになることが多いようです。


やっぱり、転職回数は少ないほうがいい!?

転職歴11回の山崎元さんの書籍『僕はこうやって11回転職に成功した
一方で、新興系の成長企業についていえば、比較的そのあたりの基準がゆるやかで、さほど気にされません。転職の回数そのものよりも、成果や実績、ポテンシャル等をみているケースが多いようです。職種にもよるようで、IT系、特にSEの方については、現在需要(企業側)が非常に高く、それでいて、供給(転職者)が少ないわけで、多少のことは目をつぶってでも採用するケースが増えているように感じます。

転職回数といえば、現在楽天証券経済研究所にいる山崎元さんは、11回転職した実績をもとに著書を出版しておりますが、このような例は、まだ稀であることは確かです。

とはいえたとえば、年齢が40代以降であれば5年おきに、1社とういことで、多いとの判断もないように感じますが、20代であればやはりネックになる可能性はあると思われます。


転職回数4回は、もはや致命傷!?


では、もしあなたが今、4回以上の転職をしていたら、どうすればよいのでしょうか。

面接担当者としては、自社において、少なくとも、三年程度の勤務はしてくれるであろうかといったことは心配するものです。その場合に、ある程度もっともな転職理由であったり、貢献できる仕事のスキル能力面のアピールを十分に行なうことで転職回数のネックを回避できるかもしれません。

最低限、退職することになったとしても、年単位ではきっちり働いてもらって、その間の貢献はしてくれるイメージが十分になると納得してもらうことです。

特に人事部の場合、成功する人事、採用といったものは計測が難しく、早期の退社など、減点対象になる仕事は目立ちやすいということがあり、どうしても、リスク回避型の思考にならざるを得ません。従って、「自分を採用するメリットと、安全性(今回の転職に限っては、しっかりと長く働く決意をしている旨」は十分に伝えることが必要かと思います。

人間というものが、そもそも、「一貫性」のある人を重視する傾向があることも要素のひとつかもしれません。ですので、転職する際ですが、業界も職種も変わる場合は、十分考えた上での結論出しが必要かと。職種は変わらず、業界が変わるなど、50%は経験を生かせて、50%はチャレンジ、ぐらいのバランスが転職で成功している人たちに共通して感じる傾向です。

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