中小企業では、社長本人が面接官として出てくることもあります。また、配属予定先の上司も面接官の一人として加わるケースも少なくありません。そんな機会があれば、是非とも直接話をする機会を持ちたいところです。
それでもまだ十分でないというなら、最終的に入社の返事をする前に、経営陣や配属予定先の上司との面談をセッテイングしてもらい、2回でも3回でも納得いくまで会社から情報を引き出すくらいの気構えをもちましょう。会社にうるさがられるのではと遠慮する人もいるようですが、むしろ、積極的な姿勢があると歓迎してもらえるはずです。
●面接後に職場をのぞかせてもらおう
面接で会社を訪問した際は、面接終了後に実際の職場をのぞかせてもらいましょう。そこでの社員の働きぶり、室内の整理整頓の状況などから、どんな雰囲気を持った職場なのか多くの情報が得られることになります。
ただし、メーカーなどでは、機密保持のために開発部門や製造現場への部外者の立ち入りを禁止していることもあります。その場合、別の部署からでも雰囲気は推測できますから、立ち入り可能な範囲で見せてもらうよう求めましょう。
面接時には職場の見学が無理な場合でも、採用の内定が出たあとでなら応じてもらえます。最終的な返事をする前に、一度は現場を見せてもらうことです。
●店舗やショールームを訪問しよう
技術力や商品力については、それぞれの分野でのキャリアがある人なら、実際の製品を見たり触れたりすることで、ある程度まで判断できるはずですが、一般的な商品でなければ、それも難しいところです。会社から直接、商品パンフレットを取り寄せるなどして検討するほかありませんが、もし、ショールームを構えているようなら、面接の前に一度は訪問すべきです。
外食産業や販売小売チェーン、ハウスメーカーなどは、店舗や住宅展示場、建築現場がまさに生きた会社情報を入手できる最前線となります。これら現場で得た情報は、面接の際に問われる志望動機などのベースとしても生かすことができます。絶対に一度は足を運んで、情報の収集に勤めましょう。
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