転職のノウハウ/内定・入社・退職手続き

内定はいつまで引き伸ばせるのか?(2ページ目)

2月、3月は転職活動をする方が増えるシーズン。不景気でも何社からもの内定を獲得している人もいます。ところでこの内定は、どのくらい引き伸ばせるものなのでしょう。経営者や人事の方にヒアリングをしました。

執筆者:高野 秀敏

ケース3:専門商社(中堅)/経営者
●メンバークラスの方の場合
特別に内定を出しから入社意思決定までの日数基準は設けていなかった。人事ではケースバイケースで判断をしているとのこと。トップレベルの人材であれば、1ヶ月待ったケースもある。一般は2週間ぐらい。逆にギリギリ内定レベルの人材の方には3週間後に一度お会いして、話をした結果辞退してもらったというケースもある。

●中堅から幹部クラスの方の場合
このレベルの方とは、私が直接最終面接をしているのでよくわかります。内定から意思決定まで何日待てるかについては特に決めていません。個人的には、性格上あまり待つのは嫌ですね。だって、長く待たせる人でいい人って少ないじゃないですか? 結論出しができない人は仕事もできないしね。結論をまつのはせいぜい3週間。内定を出してから入社をするのに、半年ぐらいかかった人はいるよ。それは前職の取締役だったからしょうがない。意思決定はスピーディーに、入社まではもう少し待つよ。でも早く入社して欲しいけどね。

では、実際どのくらい待ってもらえるの?

ガイド高野の今までの経験ですと内定への返事は、2週間ぐらい待ってくれるというのがだいたいの基準。それ以上伸ばしていくと、内定を断れたれるリスクがあると感じます。

自分が受けている会社がどのくらい待ってくれるのか確認するには、質問しにくいかもしれませんが、やはり確認をするほうがよいでしょう。人材エージェントを活用していれば、エージェント経由で、自己応募をしていれば自分で内定直後に確認することをお勧め致します。確認しておかないと突然「今週いっぱいで決めて欲しい」など唐突なご連絡がくることがあります。ひとつのポジションには複数の応募者がいることがあります。内定がでたらすぐにいつまで待ってくれるのかを確認しておきましょう。

直接確認する場合の切り出し方ですが、「貴社への興味関心は強いのですが、今受けている会社については最後まで受けさせて頂いてご返事させていただくということでもよろしいでしょうか」などできるだけ丁寧な表現でお伝えしましょう。「他社も受けて比較して検討します」などといった高飛車な態度をとらないことが肝要です。

内定が出てから引き延ばすことは難しいので、面接プロセスをよく考えて、何社か受けたい場合は同時に面接を受けていくことをお勧めします。面接回数は、だいたい2回から3回です。入社したいなという候補企業は、可能な限り同時期に受けて同時に進めていきましょう。




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