転職のノウハウ/転職活動を始める前に

思わぬ事態に直面 こんなときどうする!?

転職活動で思いもしなかった事態直面したときの切り抜け方を考えてみましょう。こうすればゼッタイとういう解決策はありませんが、事前に対処法を知っていれば、深みにはまるのを防げるはずです。

執筆者:西村 吉郎


日々の業務と同様に、転職活動でも思いもしなかった事態が起こりえます。そんなピンチに陥ったときの切り抜け方を考えてみましょう。こうすればゼッタイとういう解決策はありませんが、事前に対処法を知っていれば、深みにはまるのを防げるはずです。


CASE1
面接の時間をうっかり失念した。約束の時間に間に合いそうにない

面接時間に遅刻するということは、面接の内容以前に、少なからず減点の対象になることは覚悟しなければなりません。社会人としての常識に欠けると判断されることは確実だからです。しかし、その事態に立ち至ったときの対応次第で、減点の数値を多少なりとも少なくすることは可能です。5分や10分程度の遅刻なら、挽回することは可能です。

遅れることが確実に見込まれる事態となったときは、できるだけ早く、遅れることを先方に伝えましょう。たとえば午後3時に面接が予定されていたのに、気が付いたら3時を過ぎていたという場合、フォローのしようもありませんが、約束の3時前であれば、どれくらい遅れるかを連絡することで、先方のスケジュールの狂いをすこしだけ和らげることができるわけです。

30分以上も遅れそうなときは、ただ遅れることを詫びるだけでなく、どういう事情で遅れるのかを説明することも必要です。ただ、遅れる理由を「うっかりした」などと正直に伝えてはいけません。どうしてもはずせない急な来客があってとか、出先での用件が長引いたなど、仕事との絡みで説明するくらいの知恵はあってもいいでしょう。

電車の遅延など、自分の責任ではな事情で遅れる場合にも、できるだけ早く連絡を入れましょう。約束の時間に遅れることは、不可抗力でもまま起こりえることですから、それだけで不採用となることはありません。要は、その状況でどれだけ相手に気配りできるかで印象も違ってくるということです。

なお、在職しながらの転職で、平日に面接を組んでもらった場合など、予期しなかったトラブルや残業などが入って、抜けられなくなることもあります。こうした場合、初めからなかったものととしてあきらめる人もいるかもしれません。しかし、転職者を受け入れる側も、在職者に対しては事情次第で配慮してくれるのがふつうですから、あきらめずに面接日時の変更をお願いしてみましょう。


CASE2
1日に2社の面接を組んだが、1社目の面接が長引いている。この調子では2社目の面接に間にわなくなってしまう

一般には面接は30分程度で、長くても1時間で終わります。ただ、人事としても、採用する意志がない人の場合はサッサと切り上げたいと思い、可能性のある人はついいろいろ質問してみたくなるのが心情ですから、面接が長引いているのはそれだけ気に入られた証拠とも判断できることになります。

ですから、このケースでは、腹を決めて2社目の面接を放棄することも一つの方法ですが、2社目が本命で、どうしてもそちらの面接も受けたいというのであれば、「半休を取っておじゃましたが、そろそろ仕事にもどらなければならない時間になったので」などと、やむを得ない事情があることを伝え、面接を切り上げてもらうしかありません。そのことで、当の面接官が心証を悪くしたちとしても、それは仕方がないとあきらめるべきでしょう。

面接のあとに何らかの予定を組んでいるときは、面接が始まる前に、面接に要する時間を確認し、必要なら次のスケジュールに間に合うよう、便宜を図ってもらうお願いする方法もあります。ただし、いくら時間が詰まっているからといって、1時間もないからというのは非常識というべきでしょう。1社目と2社目の面接開始時間には、異動距離にもよりますが、少なくとも3時間程度の余裕をとって、スケジュールを組みたいものです。
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