転職のノウハウ/転職活動を始める前に

不況の今こそ考えたい 急な転職に備える法(2ページ目)

リーマンブラザーズをはじめ、倒産する会社が増えています。あなたの会社は大丈夫でしょうか?大丈夫であって欲しいのですが、備えあれば憂いなし。今回は、急な転職に備える方法をご紹介します。

執筆者:高野 秀敏

倒産する会社、しない会社を見分ける方法

倒産する会社は、ここをチェック!
倒産する会社は、ここをチェック!
最後に、倒産しない会社を見分けるにはどうすべきかについて、財務系のプロであるプロジェクト・オーシャンLLP代表パートナー早川智也氏に聞いてみました。

早川さんのプロフィールはこちら>>

ガイド高野:
最近倒産する会社が増えています。いろいろと原因はあると思いますが、早川さんは、倒産する会社が多い原因をどのようにお考えですか?

早川氏:
最近倒産が多いのは、アメリカの金融危機が引き金となって世界中で「お金の流れ」が悪くなっていることが原因です。「お金の流れ」とは銀行が企業や個人にお金を貸さなくなりつつあったり、個人がお金を遣わなくなっていることをいいます。そのため黒字の会社であっても、銀行等からお金を借りることができずに倒産しています。

ガイド高野:
倒産する会社には何か傾向やパターンがあるのでしょうか?

早川氏:
倒産する会社の傾向は、大企業・中小企業に関係なく、会社の資本金に対して借入金が数倍あるという傾向があります。よって、大企業は借入金も大きな金額になりますので「大企業であれば安心」という訳ではありません。

お金の流れが悪くなっていますので、借入金の多い会社は自社の業績が少し悪くなった途端に借入金が返せず倒産するというケースが非常に多くなっています。

ガイド高野:
経理、財務に詳しくない方でも最低ここだけは知っておけというポイントがあれば教えてください。

早川氏:
上場企業であれば少なくとも株価は確認しましょう。株価は会社の状況を適切に示すと言われています。また、本業で企業を分析している人たちが株を売買してその調査結果が株価に反映されています。現在は全体的にどの企業の株価も下がっていますが、その中でも他社と比べて一段と株価が下がっているような会社は要注意です。

上場していない企業は、ポイントを探すのは非常に苦労します。抽象的な話になりますが、会社の規模に比べて従業員が多い場合や、オフィスが立派すぎる場合など必要以上にお金を使う傾向のある会社には注意しましょう。




一番自分の身を守ることになるのは、まさに自分の目の前の仕事に全力を尽くし、会社から評価されること。自力なくして、明るい未来はありません。安易な転職は失敗も多いですので、会社を辞めざるを得ない場合を除けば、まずは今の仕事に邁進しつつ、情報も収集し、万が一に備えてまいりましょう。

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