転職のノウハウ/転職成功事例

倒産した会社やリストラされた社員から学ぶ(3ページ目)

実際に倒産してしまった会社の社員の方やリストラにあった方にインタビューしました。そこには、皆さんの人生や仕事、転職に活かせるヒントがたくさんありました。

執筆者:高野 秀敏

<Cさんのケース>業績が出せず、本人も納得のリストラ

業績が上がらないのは、会社だけでなく本人も辛いもの…
業績が上がらないのは、会社だけでなく本人も辛いもの…
20代/男性/ベンチャー/営業

ガイド高野
Cさんは、会社から突然、辞めるように言われたそうですね。

Cさん
はい。そうです。業績があがらないから、申し訳ないと。

ガイド高野
反対したり、粘ろうとはしなかったのですか?

Cさん
正直、自分にベンチャーの立ち上げは難しかったです。はじめて転職してみて、自分では役に立たないと悟りました。前職では、そこそこセールスとして売れていたので、やれると思ったのですが、それは、会社の看板があってこそ、個人の力となると残念ながら力不足なことに気づきました。

ガイド高野
リストラではあったが、納得済みだったということでしょうか。

Cさん
そうですね。はっきりいえば、「あーこの日がきたか」という感じでした。「無給でもいいから雇ってくれ」と思う気持ちも起きなかったので、いたし方ないかと思います。

ガイド高野
転職活動をしてみて、いかがでしたか?

Cさん
なかなか大変でした。3ヶ月で、70社ぐらいエントリーしました。面接は、12社。それでも内定を出してくれる会社が、2社ありました。面接では正直に話しをしました。

ガイド高野
何か教訓のようなものはありましたか?

Cさん
教訓といえるかどうかわかりませんが、私の場合、転職理由については、「力不足で、会社の役に立てなかった」ことをはっきり伝えました。商材と会社に一定の強みがないと力を発揮できないのは自分の責任ですし、そのなかでも、成約はゼロではなかったので、その点を正直に話しました。また、前々職では、そこそこの営業マンでしたので、その点はアピールをしました。

[ガイド高野の感想]
転職理由については、本音で話さずに隠そうとする方が多いものです。しかし、嘘をついても、案外ばれてしまうものです。正直に転職理由をどこまで話すべきかは悩むべきところですが、アピールできるところはする。反省すべきは反省できている人のほうが魅力があり、内定を取りやすいことは確かですね。


倒産をしてもリストラをされても、それで次の転職ができないということはありません。私が関わってきた限り、自分がアピールするべき内容を間違えずに、そして嘘をつかずに正直にお話をされる方を評価する会社があります。何でも正直お話すれば良いということではないですが、何かを隠しているなと思わせて、得することはありません。

一度どん底や失敗体験ももっているような方のほうが強さを感じます。失敗から何を学び、次にどうしたいのかが重要です。

読者の皆さんの会社も今は大丈夫かもしれませが、長い意味では、この不況下ですとどうなるかわからないと思います。今回の3事例をひとつの参考にしていただければと思います!


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