住宅購入の費用・税金/住宅ローンのしくみと選び方

住宅ローンの基礎10:借入額を増やすには? 親子で借り入れる方法は2つある

夫婦の収入合算で借入額を増やせるのと同様に、親子でも収入合算によって借入額を増やせます。ただし、夫婦の時とは異なる点がたくさんありますので、よく確認しましょう!

執筆者:吉山 日出樹



借入額をもうちょっと増やしたい時、夫婦の収入合算をすれば増やせることは前回お話しました。
今回は、さらに親子で収入合算する方法についてお話します。

親子で借り入れる方法には、大きく分けて二つあります。一つは親子が住宅を共有し(二世帯住宅など)、ローンを共同で返済する「親子ペアローン」。もうひとつは、親が建てた住宅のローンを将来子供が引き継ぐことで、返済期間の制限を緩和する「親子リレーローン」です。

「親子ペアローン」では、親子の収入を合算でき、「親子リレーローン」では例えば公庫なら最長50年まで返済期間を延長できますので、それぞれ借入額を増やすことが可能なのです。

リレーローンは、最近民間ローンでも取り扱うところが増えています。中には、親の年齢条件がない、など大変利用しやすいものもあります。

また、ペア・リレーローン以外の方法では、公庫融資の「住まいひろがり特別融資(親族居住型)」、年金融資の「親子助け合い住宅融資」というものもあります。
これは、「子が親の」また「親が子の」住宅を購入するためのローンを組むことができる、つまり、支払いを肩代わりすることができる、というものです。
この制度を利用すると、親子が同居しなくても、資金の共有をすることができます。この場合にも共有登記が必要など、いくつかの条件がありますので、よく確認してみてくださいね。

次のページに親子リレーの返済例を挙げてみましたので、ご覧ください。
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