北京五輪直前にデビューして、着用した選手が世界記録を連発して話題になった新型水着「レーザー・レーサー」。その後もレーザー・レーサーの原理を応用した高速水着が世界の水泳界に出回りましたが、それも規制のために終わろうとしています。

【CONTENTS】
世界の水泳を変えたレーザー・レーサー(1P目)
その後も次々と開発される高速水着(1P目)
高速水着で記録ラッシュだった世界水泳(2P目)
しかしFINAが規制へ……(2P目)
「世界記録出すぎ」のツケは?(2P目)

世界の水泳を変えたレーザー・レーサー

こちらで詳しくお話ししていますが、レーザー・レーサーはイギリスのスポーツ用品メーカー・スピード社がアメリカのNASA(航空宇宙局)などの協力を得て開発、2008年2月に発表した水着です。

着用者の全身をすっぽり覆うようなデザイン。素材には、塩素耐久エラステインと極細ナイロン糸を使用した、マイクロファイバー素材を使用。各素材は通常のように縫い合わせて結合されているのではなく、高周波の超音波振動で結合。これによって、縫い目による水の抵抗をなくすことに成功。着用すると選手の体を強く締め付けるようになっているので、さらに水の抵抗を減らすことが可能。など、これまでの水着とは全く違う構造を持っていました。

レーザー・レーサーは、発売後に着用して出場した選手たちが世界記録を連発するという異常なほどの効果があり、北京五輪でも多くの選手たちが着用しました。

その後も次々と開発される高速水着

プール
水泳では、プールで選手同士の熱い戦いが繰り広げられる
レーザー・レーサーが北京五輪前後にセンセーショナルなデビューを飾った後、世界のスポーツメーカーは、レーザー・レーサーを超える高速水着の開発に全力で取り組みました。

新しく開発された水着の例として、イタリアのスポーツメーカーであるアリーナ社が開発した「Xグライド」があります。Xグライドは、日本の山本化学工業が開発した高速水着用素材「バイオラバースイム」を使って開発された水着です。

またイタリアのジャケド社が開発した「ジェイクド01」他複数の新型水着も、今年になってデビューしました。ジャケド社の水着は全身がポリウレタンで覆われており、ポリウレタンは水や空気を通さないので、浮力が増す効果があります。