現在水泳の世界は、北京五輪を前にして水着の問題で大きく揺れています。今年になって発表された新しい水着「レーザー・レーサー」を着た水泳選手が、次から次へと世界記録を更新しているからです。しかし日本選手は「レーザー・レーサー」を選べない事情があるのでした。

【CONTENTS】
世界記録連発!脅威の新水着「レーザー・レーサー」(1P目)
日本ではどこで買える?(1P目)
どうなる?!日本選手の「レーザー・レーサー」使用(2P目)
待たれる日本水泳連盟の決断(2P目)

世界記録連発!脅威の新水着「レーザー・レーサー」

海
水泳には水着の選択が欠かせないが……
「レーザー・レーサー」はイギリスのスポーツ用品メーカー・スピード社がアメリカのNASA(航空宇宙局)などの協力を得て開発、2008年2月に発表した水着です。

「レーザー・レーサー」は、これまでの競泳水着の特徴を覆すような革新的な構造を持っています。まず、着用者の全身をすっぽり覆うようなデザイン。素材には、塩素耐久エラステインと極細ナイロン糸を使用した、マイクロファイバー素材が使われています。

各素材は通常のように縫い合わせて結合されているのではなく、高周波の超音波振動で結合されています。これによって、縫い目による水の抵抗をなくすことに成功しています。着用すると選手の体を強く締め付けるようになっているので、さらに水の抵抗を減らすことが可能です。

このように新しい工夫がいくつも導入されている「レーザー・レーサー」ですが、2月の発表から5月末までの期間で、水泳界で更新された37の世界記録の内、35が「レーザー・レーサー」着用者によるという驚愕の事態になっています。

日本ではどこで買える?

「レーザー・レーサー」は、すでに日本でも販売されています。日本ではスポーツ用品メーカーのゴールドウィンが販売をしていて、現在のところ男性用3種、女性用3種が提供されています。

気になる値段ですが、これは販売する小売店によって多少の違いはあるでしょう。「レーザー・レーサー」の日本公式サイトによると、男性用の短いスパッツタイプが最も安く、税込みで29400円、女性用のファスナー付きロングタイプが最も高く、税込みで69300円となっています。やはり普通の水着よりはずいぶん高いですね。


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