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北海道で実験 サマータイムの効果は?(3ページ目)

夏のあいだ、時計を早める「サマータイム(夏時間)」が北海道で試験的に実施されています。今年も、6月20日から7月31日まで実施されます。さて、その効果は?

執筆者:石原 敬子

反対派の意見

・人間の体内時計が狂う、睡眠不足になる
・本格実施になった場合の時計の針を動かすことのわずらわしさや負担
・本格実施は2時間を想定しているが時差が大きすぎる
・国内で北海道のみ実施することの地域間取引、連絡の不便
・サービス業や農業従事者には不向き
・早く帰宅して自宅や娯楽施設で電気を使用するなどで電力消費量には変化なし

実際、人々の意見はどうだったの?

「2004 北海道サマータイム月間」を実施してのアンケート結果から意見をまとめてみましょう。

◎体について
睡眠不足になったという意見と健康増進につながったという両社の意見あり

◎仕事後の時間について
年代の高い男性はどのように自由時間を過ごせばよいのかの戸惑いが目立ったことと、若い女性の消費増加につながったことが顕著

◎労働時間について
現場の第一線で働く20~30歳代では労働時間が増加、作業の効率は経営者、従業員ともに向上
残業時間は個人差が大きい
眠気
切り替えの時には時差ボケも・・・

◎サマータイム制について賛成?反対?
北海道、全国合計の賛成率は、
経営者の86%が賛成~北海道観光の活性化、イメージアップ
従業員の70%が賛成~行動の選択肢の広がり

◎不安材料
経営者:道外との連絡・取引、代金決済
従業員:導入にメリットが感じられない

このような意見がアンケート調査で寄せられました。
経済活性化についての積極的な取り組みがどのような効果として表れるか、この1ヵ月間は目が離せませんね。また、温暖化ガス排出に関して昨年以上に関心が寄せられる中、環境問題面ではどのような効果が表れるか、この点についてはもっと意見が出て活発に議論されよい方向に進むことを期待したいですね。

【関連サイト】
きれいな空気、お値段いくら?
クールビズは浸透する?
“2005 北海道サマータイム月間”札幌商工会議所

【関連リンク集】
「エネルギー資源・環境問題」リンク集
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