与野党バトル! 衆議院再可決vs.ガソリン値下げ隊
一旦引き上げた高い税率は、走り出したら止まることを知らない?! 写真提供:フリー画像素材EyesPic |
一方の民主党では、所属議員約60人による「ガソリン値下げ隊」が15日に発足。「暫定税率の廃止で、ガソリン価格をリッター25円値下げできる!」ことを世論にアピールし、衆議院を「ガソリン解散」に追い込む作戦です。ただ、「選挙目当ての大衆迎合主義じゃない?」という見方も、チラホラ……。
政治家は党利党略におぼれず、国会で議論を尽くせ!
振り返れば、暫定税率誕生から34年、全国津々浦々で着々と道路建設が進められてきました。その分だけ道路が増えたにもかかわらず、今後さらに10年間、本来の2~3倍もの高い税率を続ける必要性が、果たしてある? もちろん、宮崎県・東国原知事らが訴えるように、「まだ道路が足りない!」地域もあるでしょう。一方で、「必要だ!」のかけ声の下で、数多くの道路が建設された結果、蓋を開けてみたら「ムダだった!」と批判される道路が存在するのも、紛れのない事実。こうした経緯を踏まえれば、「必要」の判断基準の厳格化もさることながら、暫定税率の安易な延長は、見直すべき時に来ているのではないの?まして、ガソリン価格を初め、原油高を背景に生活必需品の値上げラッシュが庶民生活を襲い、株安が示すように、今後の景気減速懸念が強まっているのが、日本経済の現状。政治家たるもの、党利党略におぼれることなく、国民生活や経済全体の動きに目配りしつつ、「暫定税率は、どう見直すべきなのか?」について、まっとうな議論を戦わせて欲しいものです。
【記事の関連サイト】
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・決定!2008年度「税制改正」はこうなる
・「原油価格」はなぜ、上昇を続けるのか?
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・ガソリンだけじゃない?!値上げ旋風襲来!
・「住民税」アップ!定率減税廃止と税源移譲
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