現在政府の法制審議会(法相の諮問機関)では、日本の成人年齢をこれまで長年続けられてきた20歳から18歳に引き下げる是非が議論されています。これは昨年5月に成立した国民投票法案が、「18歳以上に投票権がある」と定めており、その付則に成人年齢の引き下げについて見当する旨が記載されているためです。

成人年齢とは国によって違うものですが、世界各国の事情はどうでしょうか?

【CONTENTS】
世界の主流は「18歳成人」(1P目)
ヨーロッパ諸国が成人年齢を引き下げた経緯1-ドイツ(2P目)
ヨーロッパ諸国が成人年齢を引き下げた経緯2-イギリス(3P目)

世界の主流は「18歳成人」

<主要国の成人年齢一覧表>
主要国の成人年齢一覧表
世界の半分以上の国は、18歳を成人と定めている。
まずは上の主要国の成人年齢をご覧下さい。このように、世界の多くの国では成人年齢が18歳と定められています。またアメリカのように、州によって規定が違う国もあります。

また一部ではありますが、成人年齢が18歳未満の国があります。これらはいわゆる発展途上国と言われる国に多く、理由の1つとして、それらの国では高等教育が先進国ほど普及していないことが挙げられています。

大学進学が一般的になると、大学を卒業してから仕事に就く若者が多くなります。ということは、大学卒業の歳までは「大人」と見ることは難しいことになるのです。

ヨーロッパの主要国であるイギリス、ドイツなどは、1960年代~70年代にかけて成人年齢を3歳引き下げ、18歳としました。それまでは21歳だったのになぜ、成人年齢を引き下げたのでしょうか?その経緯を探ることで、日本が成人年齢を18歳に引き下げる議論の参考になるでしょう。

→次ページ。始めに、ドイツはどのように成人年齢を引き下げたのでしょうか?