社会ニュース/よくわかる時事問題

15年で倍増! 日本の「富裕層」の実態(3ページ目)

好調な世界経済の下、2006年は世界の富裕層人口が増加! 一方、国内でも年間所得2,000万円超の人が15年で倍増しています。そこで、億万長者のランキングなど、日本の富裕層の実態に迫ってみると……

執筆者:志田 玲子

日本の「億万長者」ナンバーワンは、ソフトバンクの孫社長!

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優雅なセレブ生活を謳歌するのもいいけど、成功の果実の「社会還元」もお忘れなく!
総人口の約1.1%を占める富裕層でトップを走る日本の「億万長者」とは、一体どんな人たちなのでしょう?
■第1位…… 孫正義・ソフトバンク社長。資産総額は6,960億円。
■第2位…… 森章一族・森トラスト社長。同6,840億円。
■第3位…… 佐治信忠一族・サントリー会長兼社長。5,640億円。
■第4位…… 毒島邦雄一族・SANKYO会長。5,280億円。
■第5位…… 武井博子一族・武富士創業者遺族。5,160億円。
※ 出典は月刊フォーブス日本版2007年7月号「日本の億万長者」ランキング。

栄光の第1位は、ソフトバンクの孫社長。まさにM&Aの寵児として、「ニューリッチ」の頂点に君臨しています。次いで、2位が森トラスト社長一族。都心にいくつもそびえ立つ森ビルは、実兄が社長を務める別会社の所有。続く3位は、創業者を祖父に持つサントリーの佐治社長一族。そして4位は、CMでもお馴染みのパチンコ機器メーカーSANKYOの創業者一族。5位は、昨年死去した武富士創業者の妻の一族となっています。手掛ける社業はITに不動産、パチンコに消費者金融と多種多様ですが、いずれの資産も1ページで見た超富裕層の最低ラインをはるかに超えるため息が出そうなレベル……。

日本のセレブ、成功の果実は充分に「社会還元」している?

巷では、外資系高級ホテルが次々とオープンする中、高額の輸入腕時計や美術品などの売れ行きが伸びています。2ページでも、セレブたちの消費支出はここ数年順調な伸びを見せ、これらが個人消費の拡大に貢献しているのは紛れのない事実。ただ、そうした経済的貢献とは別に、「社会貢献」という分野もありますね。成功の果実の「社会還元」でもぜひ、慈善活動に精を出すビル・ゲイツや、4兆円超の寄付を惜しげもなく差し出すウォーレン・バフェット(アメリカの株式投資家)など、切磋琢磨して欲しいものです。

【記事の関連サイト】
●All About「よくわかる時事問題」のサイト
M&Aを揺るがす「三角合併」とは?
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「金利上昇」は、損になる?得になる?
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●その他のサイト
月刊フォーブス日本版2007年7月号
富裕層ビジネスは10兆円の消費市場、第一生命経済研究所


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