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金利上昇には、「光」と「影」の両側面があります。結局のところ、損になるか得になるか、そろばんをはじいてみると……
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ボーナス・シーズンを迎え、金利動向が気になる季節。世界的に長期金利が上昇する中、日銀の追加利上げに注目が集まっています。預金や住宅ローンに大きく影響する金利上昇は、私たちにとり損になる?得になる?

【CONTENTS】
■1ページ…… 長期金利の上昇で、預金・ローンの金利が引き上げへ!
■2ページ…… 金利上昇で、企業はどんな影響を受ける?
■3ページ…… 個人にとり金利上昇は損?得? ローン金利は今後どうなる?

2%台は時間の問題? 長期金利が1年ぶりの高水準!

6月13日、国内の長期金利(期間1年以上の貸出・預金の金利)の代表的な指標=新発10年物国債の流通利回りが1.96%へ! 昨年のゼロ金利解除以来、最高水準を記録しました。その背景にあるのは、世界的な金利上昇と、日銀による追加利上げの観測。日銀の福井総裁は15日、景気動向について「この先も、息の長い拡大が期待できる」と評価しつつも、今年2月以来となる利上げのタイミングについては「一切予断を持っていない」と、とても慎重……。金融市場で参議院選挙後の8月の利上げ観測が高まる中、選挙を控えた永田町界隈から「プレッシャー」を感じている?

預金も住宅ローンも……巷は金利引き上げラッシュ!

こうした市場金利の上昇を受け、大手都市銀行は定期預金の金利をアップ! 三井住友・三菱東京UFJは6月11日から、みずほ・りそな・住友信託・中央三井信託は18日から、2~10年物の金利を0.05~0.1%引き上げました。

また、貸出金利もアップ! みずほコーポレート銀行などが6月8日、長期プライムレート(※)を年2.45%へと0.2%引き上げる一方で、大手銀行の住宅ローン金利も7月から引き上げられる見通しです。一体どのぐらい上がる? 大手銀行幹部によると、「現状程度の市場金利であれば、ローン金利引き上げは小幅に留まる」(13日、時事通信)。ただ、住宅ローンの借り入れ額は一般に数千万円規模に上るため、たとえ0.1%の引き上げでも、年間数万円の負担増に結びつく可能性が高く、今後の金利動向が気になるところ……。
※ 長期信用銀行・信託銀行などが、優良企業向けの長期貸出に適用する最優遇貸出金利。大企業向け貸出金利の指標。

このように、金利上昇が企業・個人に与える影響は、プラス(銀行利息の増加)・マイナス(借り入れ金利負担の増加)の両側面を持ち合わせています。そこで、これら両側面の影響について、さらに詳しく見ていきましょう。結局のところ、企業や個人にとり金利上昇は損になる?得になる? → 次のページへ