長期金利1%アップで、企業の経常利益は3.5%ダウン!

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中小企業の8割が「金利が上がれば、業績に悪影響」。経営者としては、実に頭の痛い問題……。
まず、金利上昇が企業に与える影響を探ってみましょう。市場金利が上昇すると、1ページで見たように、これに連動して銀行が企業向けの貸出金利を引き上げます。その結果、企業の金利負担が増え、設備投資など事業に必要な資金の借り入れも難しくなり、経営にはマイナスの影響が発生……。

実際、長期金利が1%上昇すると、法人企業の経常利益が3.5%減少するという試算も出ています(第一生命経済研究所・2007.6.14ニュースリリース「変化する長期金利上昇の影響」)。

中小企業は深刻! 8割以上が「業績に悪影響が出る!」

中でも金利上昇の影響が深刻なのは中小企業。大企業と違い、社債発行など市場から直接資金を調達することが難しい中小企業は、資金調達を銀行借入れに頼りがち。そのため、金利上昇の影響は大企業に比べて深刻です。東京商工会議所が行った「借入れ金利の上昇が中小企業に与える影響に関する調査」(※)によると、借入れ金利の上昇により業績に悪影響が出ると回答した企業は、なんと82.1%!
※ 調査期間:2006年11月30日~12月6日、対象:東京23区内の中小企業2,236社、回答数:839社(回答率37.5%)。回答の内訳は「重大な悪影響が生じる」11.9%、「多少の悪影響が生じる」70.2%。

折しも7月末に参議院選を控え、政界としては、集票力を持つ経済界の反発は何とか避けたいところ。だから、1ページで見たように、日銀には「参議院選が終わるまでは、追加利上げをしないで!」という「プレッシャー」がかかり、市場では、選挙後の8月の利上げ観測が高まった?!

それではいよいよ、一番気になる私たちの生活への影響を見ていきましょう。結局のところ、個人にとり金利上昇は損?得? → 次のページへ