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「団塊の世代」って、どんな人たち?(2ページ目)

大量退職に「2007年問題」と、何かと注目を集める「団塊の世代」。一体、どんな人たちを指すの? そこで、「団塊の世代」が辿った時代の変遷やその特徴、他の世代との違いをわかりやすく解説します!

執筆者:志田 玲子

戦後復興経済と共に成長し、大学紛争で大暴発!

たそがれ
人生80年の時代、60歳定年退職で「たそがれる」のは早過ぎ!
写真提供:フリー画像素材EyesPic
まず、「団塊の世代」の典型例として、1948年生まれの「団塊くん」の人生をさかのぼってみましょう。「団塊くん」が小学生になった頃、世は高度経済成長期を迎えます。巷では、冷蔵庫・洗濯機・掃除機の「3種の神器」がもてはやされ、64年には東京でオリンピックが初開催! その翌年には、景気拡大が57カ月に及んだ「いざなぎ景気」へ突入し、車・クーラー・カラーテレビの「3C」が、「新3種の神器」として引っ張りだこでした。

そして、10代半ばになると、グループサウンズが全盛期を迎えます。66年には、伝説のロックグループ、ビートルズが初来日! 国内でもブルーコメッツ・タイガースなどが人気を博しました。女性誌のタイトルをもじった「アンノン族」などの流行語が生まれたのも、ちょうどこの頃……。その後、大学へ進学した「団塊くん」は学生運動に熱中します。「全共闘」(全学共闘会議)を結成し、日米安全保障条約の自動継続に反対する「70年安保闘争」で大暴れ!

でも、結婚適齢期を迎えると、一転して「友達夫婦」で「ニューファミリー」づくりに励み、1ページで見た「団塊ジュニア」が続々と誕生……。その後は、「企業戦士」としてひたすら仕事に邁進! 2度の石油危機もバブル崩壊も乗り越え、ようやく定年期へ。でも、「会社人間」としてはまだ働き続けたい?

「団塊くん」のセカンドライフ、最大のピンチは……

ところで、「団塊くん」にはどんな特徴があるの?
■時代の先駆者…… 戦後初の男女同権の教育を受け、戦前とは全く違う価値観の下で、新しい社会を築き上げた自負をもつ。また、後輩世代の手本になろうとする意識が強い。
■自然回帰志向…… 高度成長に伴い、地方から都市へ移り住んだ人が多く、「定年帰農(定年後に出身地へ戻り農業を営む)」や田舎暮らしなど、定年後のUターン・Iターン志向が強い。一方、先輩格の「昭和ひと桁世代」は逆に、都市生活がお気に入りの傾向……。
■男は仕事・女は家庭…… 父親は「企業戦士」として会社で働き、家事・育児は一手に母親が引き受ける「性別役割分業」が最も進んだ世代。戦後の男女同権の教育効果は、生まれずじまい?
■競争社会の申し子…… 他の世代より数が多い分、学校の「受験戦争」でも職場の「ポスト争い」でも、世代内競争が熾烈!

戦後、激動の時代を、また厳しい競争社会を生き抜いてきた身としては、せめて定年後は自然の中でのんびり過ごしたい……。その気持ちは、わかるような気がしますね。ただ心配なのは、「男は仕事・女は家庭」を貫いてきた結果として陥りがちな熟年離婚。4月から始まる「離婚時の年金分割」が、「団塊くん」のセカンドライフにとり初の試練となりそうです。

【記事の関連サイト】
●All Aboutのサイト
特集・団塊世代退職(資産運用編)
特集・団塊世代退職(セカンドライフ編)

●その他のサイト
東京ガス・都市生活研究所、「団塊」の行方・ライフスタイルを考える


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