住戸の開口部を4つにグループ化して表示
防犯建物部品は犯人の侵入を5分以上くい止められる |
マンションの場合の開口部のグループとは以下の4つです(※建物出入口の存する階以外の階の住戸の場合)。
a.住戸の出入口(玄関ドアのことです)
b(i).地面から開口部の下端までの高さが2m以下、または共用廊下や共用階段から開口部の下端までの高さが2m以下で、かつ、共用廊下や共用階段からの水平距離が90cm以下のもの(共用廊下に面する窓など)
b(ii).地面から開口部の下端までの高さが2m以下、またはバルコニー等から開口部の下端までの高さが2m以下で、かつ、バルコニー等からの水平距離が90cm以下のもの(バルコニーの掃き出し窓など)
c.それ以外(角住戸の「角(妻側)」の窓など)
なお、人間が通れない小さな窓(40cm×25cmの長方形など一定の大きさのブロックを通せない大きさ)は評価の対象外です。
侵入するのに5分以上かかるかどうかが基準
防犯建物部品とは、「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する合同会議」のつくった目録に掲載されている部品のことです。この目録には、犯人が侵入するのに5分以上かかることが試験で確かめられた玄関ドアや錠、窓サッシ、雨戸、面格子などが掲載されています。建物の防犯性能という意味では、すべての開口部が防犯建物部品であることが望まれます。ただ、マンションの住戸が犯人に狙われやすいかどうかは、周囲の環境や敷地の状況によっても左右されます。具体的にどの部分の開口部の防犯性能を高めるかは、ケースバイケースで判断することになるでしょう。