私が一生懸命話しているのに、誰も話を聞いてくれない。何でだろう…? |
あるOLのぼやき
どうしてみんな、私の話を聞いてくれないんだろう。今日だって、「この間、ハワイに行ったんだけど、ビーチがとってもきれいで、食べ物もとってもおいしくて、すごーく楽しかったんだよ!」って会社の隣の席の子に、この間友達と行った海外旅行の話をしたんだけど、「ふーん」だって。返事はそれだけ。すっごくつまんない。何よ、海外旅行に行った私をひがんでるのかしら。
彼もひどいのよ。「ねえねえ、お母さんがね、介護の仕事始めたのよ。私、心配だから見に行ったのよ。そしたらね、すごいのよ、介護の現場って!私、ものすごく感動しちゃった!!」って、私が興奮して話しているのに、「へえ、そうなんだ」って、それだけよ。
私の周りにいるのは、ホントにノリが悪いっていうか、冷たい人ばっかり。
なんていうかさ、私は感動とか一生懸命伝えているのに、ひどくない?私ばっかり一人でバカみたいじゃない?信じられなくない?
あなたは話を聞いてもらえない人?
彼女のボヤキが人事ではない人、心の底から共感できる人、あなたはそうではありませんか?
彼女は一生懸命話してるのに、彼女の友人はいつも「ハイハイ」といった反応しかしてもらえません。「私の周りはノリが悪い人ばっかり!」と不満を漏らしていますが、果たしてそうなのでしょうか?
ハワイの何がどうきれいで、どうおいしくて、どう楽しかったのか、当事者である本人以外は全くわかりません。介護の現場がどうすごいのか、どう感動したのかも同様です。
ただひたすら主観を伝えられたのでは、聞き手はわけのわからないままです。わからない話を延々と聞かされるストレスに晒されるのですから、聞き手は心を遮断してしまいがちです。相手にされないのは当たり前かもしれません。形だけでも「すごいね」「ふーん」と相槌を打ってくれるという事は、よっぽど優しい心の持ち主なのでしょうね。感謝こそすれ、それを「ノリが悪い」と責めてしまっては、ますます険悪モードになってしまいます。
気持ちを伝えるのに一番いいのは、聞き手にもあなたと同様の体験をしてもらうのが一番です。それには、気持ちをそのまま伝えるというよりも、あなたの心が動いた状況をただひたすら淡々と伝えるのが一番です。
事実のみを伝え、そこから先の想像を聞き手に任せてしまうことで、話し手の世界に引きずり込むことができます。話し手と同じ体験を擬似的に経験することで、共感を呼び、聞き手と話し手の心の距離を一気に近づけることができるのです。
それでは、冒頭の彼女の話の改善点を具体的にチェック!続きは次のページへ