正論言ったら嫌われた! どうして理解されないのでしょう!?
個性を大切に……って建前? 自己主張ができるって、素晴しいことなのに |
A君:
課長! 先日話していた派遣社員の処遇についてですが、考えていただけましたか?
課長:
ああ、そうだな。う~ん…。確かに、君の言いたいこともわかるんだけど。彼は彼なりにがんばっているからなあ……。
A君:
え、そんな。彼には本当に困っているんですよ。決裁権ない派遣社員なのに、昨日も何の相談も無く勝手に契約してきたんですよ! しかも、とんでもない金額で契約してしまっていて、契約書見て、営業部全員真っ青になったんですから!
課長:
でもねえ、そう簡単には首切れないし。彼が有能なのは確かだしね。営業成績だって、トップクラスだろう?
A君:
彼の営業活動のせいで、僕は尻拭いのために残業になったりするんです。課長は毎日定時に帰ってしまうからご存知ないと思いますけれど! こんなの、納得いかないですよ!
課長:
(ムッとして)A君、だいたい派遣の処遇がどうのとか、君には人事の決定権は無いんだよ。決裁権が無い派遣の営業を身の程知らずと怒るのなら、同じように人事権の無い君の、こういう意見も越権行為だろう。
A君:
でもっ……。
課長:
だいたい君はいつも自分の意見を押し付けてばかりだよね。この間も、上が決めた方針が、おかしいおかしいと騒いでいたようだけど。
A君:
あれだって、文句を言いたかったのではなくて、きちんと裏づけを取った上で良かれと思って進言させていただいたんです。上層部が、あまりにも見当違いな方針を打ち出しているのは、課長だってわかっておられるでしょう?
課長:
う~ん、まあ、君は確かにいい意見を出してくれるけれど、もう少し言い方を工夫したほうがいいかもしれないよ?
A君:
何言っているんですか? 僕は正しいことを正しいと言っているだけで、間違ったことは言っていないはずですよ? 課長はいつもそうですよね。僕の意見をまともに取り合ってくれない。
課長:
いや、まあ、なんというか……もういいよ。
A君:
課長~!!
こんな会話、見たことありませんか? もしかして、A君はあなたではありませんか? 自分なりの意見を持っている彼は、正しいことを正しいと言っているだけなのに、なぜか受け入れてもらえず、必死になればなるほど空回りして嫌われてしまうタイプの人のようです。
A君は自分かも? 自分の会話を振り返るヒントは次ページに!