聞き手の表情をよく観察すると,理解してもらっているかがわかります。 |
たとえば、とてもサッカーが好きで、よく見る試合のことを知っていて当たり前だと話しても、何を言っているのかさっぱりわからない、という人もいるんです。
「え、そんなこともわからないの!」と思わずに、知らない人にもわかる言葉で伝える必要があります。どんなに自分で日常に使っている言葉や内容、固有名詞も「えっ、それはどういうこと?」と思う人がいます。聞き手が理解できるように言葉を選び、喩えを使ったりして、わかりやすくしてあげましょう。
4. 話の構成を考える
話のポイントは、全体の中で一番時間をかけて話します。聞き手は長く時間をかけている部分を、伝えたいこととして聞き取っていきます。全体を100とすると、割合は……
10% ⇒ イントロダクション (季節ネタ、ニュースネタなど)
20% ⇒ 話の導入 (全体を捉え、事実関係や布石になる話など)
60% ⇒ エピソードと感想 (伝えたいポイントにまつわるエピソードと感想)
10% ⇒ まとめ
というように、伝えたいポイントに関連していることを、じっくりと話します。 前置きが長くなってしまい、伝えたいことがわからなくなってしまう、ということにならないように、あらかじめ自分で話すことを考えておくのがいいですね。
5. 伝えたい! という気持ち
そして、一番大切なのが「聞き手にわかってもらいたい!」という気持ちです。な~んだ、と思うかもしれませんが、この気持ちがあるのとないのでは雲泥の差です。気持ちがあると……どういう言い方がわかりやすいか、どのように話を組み立てたらいいか、と色々と伝え方を工夫しようと努力します。これが、伝える力をアップしていくための秘訣です。聞き手が変わったりすれば、話のエピソードを変えていかなければなりません。友人と取引先に話すときは、違う言葉を使って話さなければならないでしょう。わかって欲しいと思う気持ちがあれば、アイデアも浮かびますよね。
そして最後に……。
話す前に、誰に何のために話すのか、という目的を考えてから内容を決めましょう。話をひとつに絞るにしても、どの話にするかは、その場面によって変わりますよね。はじめに意識する大切なポイントです。
伝えることは「相手の腑に落ちる」ことだとすると、本当に相手に理解してもらうのはなかなか大変です。でも、いつか努力は報われます! そう、オリンピックのアスリートのように……。ぜひ、チャレンジしてください!
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