緊張してしまう!その時

緊張
あんなに練習したのに、頭が真っ白!緊張しないようにと思えば思うほど、しどろもどりに……
目の前にたくさんの聴衆がいる、怖い上司や気になる異性と話す時……どうして私たちは、ここ一番がふんばりどき! という大事な場面で緊張して実力を発揮できなくなってしまうのでしょう?

緊張は人間が生物として兼ね備えている本能で、本来は敵が現れた瞬間に脳が速い決断を下すために空気をたくさん取り込んで、脳へ新鮮な酸素を供給するための指令を出す一連の体の働きです。

緊張すると、ホルモンバランスや自律神経をコントロールする視床下部に伝わります。ここにストレスがかかると、下垂体から副腎皮質刺激ホルモンが分泌され、副腎からストレスホルモンの一種が分泌されます。すると肝臓がブドウ糖を一気に増産し、エネルギーに変えるために必要な酸素を取り込もうとするので呼吸が激しくなるのです。

また、エネルギーを筋肉に送り込むために心拍も増加します。同時に交感神経が刺激され、体温上昇を抑えようと発汗も促します。さらに脳内では、記憶の格納庫である海馬に情報が伝わって、過去の失敗した記憶などが蘇って不安を増幅させるのです。

ところが、これが過度のものとなると、胸はドキドキ苦しく、呼吸はハアハアと荒くなり、そして筋肉が緊張して手足が細かく震えだします。ふと見た手のひらはジットリと汗をかきはじめ、「失敗したらどうしよう!」と不安になるわけです。こうなると、「緊張で頭が真っ白になってしまった」「普段はそんなことありえないのに、しどろもどろになってしまった」というように、通常の能力すら発揮できなくなってしまします。

どうしたら過度の緊張を取り除けるのでしょう? 今回はそれについて検証してみましょう。

緊張とうまくつきあっていこう


緊張は正常に機能すれば本来、とてもありがたいものです。しかし、過剰に作用してしまうから困った事態を招いてしまっているだけなのでくものなので、「緊張を押さえ込む」または「克服する」といった考えは、いわば過剰な考え方だともいえます。

緊張とは、うまくつきあっていくことが大切。なぜならあなたの本能を引き出すためのものでもあるからです。上手にあなたの想いに体を同調させて、最大限の効果を発揮しましょう。

大勢の観客が見守る舞台に立つ俳優や、スポーツ選手はどうやって緊張とつきあっているのか、それを見ていきましょう。

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