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泣き顔を笑い顔にする会話術(2ページ目)

オリンピックではたくさんの場面で涙のシーンがありましたが、ビジネスシーンはそうはいきません。そこで、今回はその泣き顔を、すばやく笑顔に変えてしまうような、上手な言葉のかけ方をご紹介します。

執筆者:立川 亜美


味方だからね、という気持ちを込めて

くつろぎ
言葉でなくても、一緒にお茶を飲むだけでもいいですね。相手がリラックスできるように心がけてあげてください。
涙は言葉にならない気持ちを表していますよね。しかし泣いている本人でも、どんな気持ちなのか、よくわからならかったりするもの。先日の北京オリンピックで、競泳の北島選手がはじめて金メダルを取ったとき、「何もいえない」と言って泣いていましたね。その後のインタビューで「何で涙が……?」という質問を受けて、そこではじめて「う~ん」と気持ちを考えていたようにです。もし原因が想定できるようなら、気持ちを察してあげるといいでしょう。

たとえば、「仕事が大失敗をして、上司にきつく注意をされた」 このときにはどんな気持ちで泣いているのでしょう?
・出来なかった自分に対して歯がゆい悲しい気持ち
・上司に迷惑をかけてしまった申し訳ない気持ち
・失敗して上司にしかられたことを知られる恥ずかしい気持ち など……。
色々な気持ちが交錯しているので、泣いている理由はうまく説明がつきません。でも深く感じているのは、「孤独感」だったり「絶望感」だったりします。

そこで気持ちを察しながら、前向きになる勇気が出る言葉を言ってあげましょう。
「でも、頑張っていたよね。失敗してもそれだけやれるのは素晴らしいよ」
「失敗することは誰でもあるよ。繰り返さないようにすればいいだけだよ」
「見込みがあるから、厳しく言ってくれるんだよ。期待されているんだね」

本人は「誰もわかってもらえない」という気持ちを抱えていたりします。「私はあなたの味方です」という思いを込めて、声を掛けてあげてください。徐々に明るい気持ちになってくるはずです。

再会したときには蒸し返さない

泣き顔を見られたあと、顔を合わせたときは、何か照れくさくなるもの。すれ違ったりしたら、こちらから明るく声を掛けてあげましょう。「この前、大変だったね」などど、蒸し返さないほうがいいですね。もし相手が「この前は……」と話してきたら、先日と同じような励ましの言葉を掛けてあげてください。

「涙」は色々な気持ちを浄化させます。きっと、その後の未来は明るいはず。あなたの温かい心で笑顔にしてあげてくださいね。


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