話し方・伝え方/話し方・話題作りの基本

あなたはなぜ、うまく話せないのか?(2ページ目)

うまく話せない……と諦めていませんか? 今、プロとして活躍している人も初めから上手に話せたわけではありません。 「話す」ということについて、考えてみましょう。

執筆者:立川 亜美

あなたが、うまく話せない理由

うまく話すために何から始めたら……
話すことを意識してしまうと、ぎくしゃくしてしまいます。けれど、意識することからはじめないと上手にはなりません。
「なぜうまく話せないのか?」 それは、いつも当たり前に行っている日常の行為を、急に意識してしまうから。変に意識してしまうことによって、かえってぎこちなく不自然になってしまうのです。

けれど、うまく話せるようになるための最初のステップも、まず話すということを意識してみることなんですよ。

だれでも話すことを意識してしまうと、最初はぎこちなく不自然になってしまうのは当たり前。例えば、1対1の会話では緊張しないという人でも、大勢を相手にすると急にぎこちなくなってしまう……、なんてことありませんか。これも、まったく同じこと。大勢の前で話すことに慣れていないので「話す」ことを意識してしまい、自然に話せなくなってしまうだけなのです。

では、この不自然さをなくして、自然に話せるようになるにはどうしたらよいのでしょうか?

うまく話すには何から始めればいいのか

自然で上手に話せる人といえば、話すことのプロフェッショナル、アナウンサーやラジオDJなど。彼らから秘密を探ってみましょう。

例えば、新人アナウンサー。プロのアナウンサーなのに、先輩と比べるとまだまだ違和感や不自然さがあって、上手に話せていないな、と感じるようなことがありますよね。それは、彼らの話す訓練量や経験量が圧倒的に少ないから。そんな彼らでも、アナウンサー業がイタについてくると、なかなか流暢に話せるようになってきて、成長したな、と関心させられることもありますね。

アナウンサーやラジオDJのようなプロであっても、最初からうまく話せるわけではありません。上手に話せるのは、訓練の賜物。繰り返しの訓練によって、ギクシャクして不自然な話し方から、自然に話をするというスキルを身に付け、うまく話せるようになったのです。

そして話のプロは、マイクの前だけではなく、普段の会話もとても上手なんですよ。モデルがステージ上でなくても、背筋を伸ばして素敵に歩くように、話すことのプロも響く声で分かりやすく話すスキルを日常的に使えるようになっているのです。

「うまく話せないな」と苦手意識をもっている人も多いかもしれませんが、話すことは、日常の行為。だからそこまで深刻に考える必要はありません。コツは、意識して練習をすること。そうすれば、みなさんも普段からうまく話せるようになりますよ。そして、さらに練習を進めれば、人前でも大勢を前にしても普段と同じように話せるようになります。

そのためにもまずは「自分の話し方」を意識してみること。自分はどんな風に話をしているのか? そんな小さなことを意識することで、これまで気づかなかった自分の話し方の特長などが見えてきます。初めからうまく話せる人はいません。意識すること。それがうまく話すための大切な第一歩です。


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