しらを切り通す「嘘も方便」や、煮るなり焼くなりどうぞという「開き直り」などの切り抜け方がありますが、これは相手の性格やお互いの関係によって変わってきますね。そこで今回は、浮気の言い訳をヒントに、ビジネスシーンで使える上手な謝り方をご紹介します。
スパッと認める「開き直り法」
誰がいるのかわからない所は、事前に出席者などを確認しましょう |
許してもらえるか、もらえないかは、相手の性格やどのように人間関係が出来ているかによるでしょうが、ビジネスシーンでも同じことが言えます。
A君の場合をみてみましょう。
■状況
普段からお付き合いのある取引先のB部長。A君好感を持って、よく仕事も発注をしてくれます。
ある日、別の取引先のC部長と一緒に出席したパーティ会場で、ばったりB部長に会ってしまいました。
実は、C部長の会社はB部長の競合にあたります。そしてB部長は競合との付き合いをとても嫌がっていました。感情的になりやすい人だということもあり、A君はC部長との付き合いを言えずにいたのです。
C部長と一緒にいるA君をみて、B部長はご立腹!
さて、あなたならどうしますか?
この場合は、現場を押さえられてしまったのと同じ。知らなかったとは言えません。きっぱりと認めて謝るしかない場面です。C部長には簡単に事情を話して、B部長への対策をとりましょう。
●対処方法
「B部長、きちんとご説明せずに申し訳ありません。実は別にお取引をさせていただいたのですが、言い出せずにおりました。
B部長にはお世話になり、とても大切に思っておりますが、まだまだ取引先を広げないといけなく、C部長からも仕事を頂きました。事前にお話しをせず、本当に不愉快な思いをさせてしまい、申し訳ありませんでした」
相手の性格と、日頃のお付き合いによるでしょうが、感情的なタイプの人だと、どんなに謝ってもなかなか許してくれないことも。それでも、下手に言い訳じみたことを言わずに、その場でしっかりと謝ることが大切。
そうでないタイプの人でも内心は同じ。その場でうまく謝ることが出来なかったら、早い時期に会社を訪ねてしっかりとお詫びをしたほうがいいですね。
男女の浮気のように、仕事でも理性では解決できない部分が多くあります。普段からのお付き合いを上手にして、信頼関係ができていれば一度くらいは許してくれるかもしれません。
次のページで、失った信頼を取り戻し、関係を修復するためのポイントをご紹介します。