ありがちな「こんなはずじゃなかったのに」 パート2
あなたの本当に伝えたいことはちゃんと伝わっていますか? |
「ごめんね! 帰り際にお客さんから電話が来ちゃって」
息を切らせて一生懸命走ってきてくれたのだから、さらに責めるのも酷かな、とあなたは思ったとしましょう。
「だいじょうぶだよ。携帯でゲームしてたから退屈でもなかったし」
そんなやさしい言葉を恋人に言ってあげても、そのあなたの目が笑っていなかったら? とびっきり優しい言葉よりも、怒りの表情……つまり攻撃の意思が強く伝わってしまいます。
「だから、仕事なんだから! 仕方ないじゃない! 」あなたの攻撃に対する恋人の報復が逆ギレという形で始まるでしょう。「なんだよ。こっちがやさしくしていりゃ、調子に乗って! 」……最悪な気分でデートを始めるハメになるでしょうね。
~伝えたいことは、いつも伝わらない~コミュニケーションの主役は、「話し手」ではなく「受け手」
悲しいことに、「そんなつもりではなかった」という想いはいつも伝わりません。あなたがどういうつもりで言葉のボールを投げたのかは問題になりません。なぜなら、問題はボールを受け取った相手がどう受け取ったかにあるからです。相手があなたの狙い通りに受け取れなかったのなら、全く意味が無いのです。
つまり、コミニケーションの主役はいつも「話し手」ではなく「受け手」です。あなたが相手に伝えたいことが、そのまままっすぐに正しく相手に伝わるかは、ある程度のテクニックが必要なのです。
実は、メラビアンの法則を一躍有名にしたのは 1992年のアメリカ大統領選でした。再選を目指すジョージ・ブッシュ氏(現アメリカ大統領ブッシュ氏の父)とアーカンソー州知事というだけで知名度のないクリントン氏が争いましたが、のちに史上最大の逆転劇と言われるように、大方の予想を裏切りクリントン氏が勝利を収めました。クリントン陣営の選挙参謀として大逆転劇を演出したデイック・エリス氏が利用したのがこの「メラビアンの法則」なのです。
ディック氏は、演説の内容よりも、ゼスチャーや立ち位置、服装などにとことんこだわりました。「強いアメリカ」「世界の中心にあるべきアメリカ」を強調し、それを実現できるだけの能力を持ち合わせている人物が誰であるかを見事に聴衆に印象付けたのです。
コミニケーションの法則には、一人の無名な男性を大統領にする力を持っているのです。
あなたの 「本当に伝えたいこと」はちゃんと相手に伝わっていますか?
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