話し方・伝え方/話し方・伝え方関連情報

なぜか人間関係がうまくいかない人(2ページ目)

仕事はとってもできるのに、コミュニケーションがなぜかうまくいかない人っていますよね。悪い人ではないのに、とっても損をしているようです。どうしたらいいのでしょう?

執筆者:君塚 由佳

伝える力って?
コミュニケーションがうまく行くと、会社や家、趣味でも何もかもが輝きだします。あなたの努力が実を結びますように!

求めるものを正確に伝える技術


ある職場での会話です。
C部長  
「君、昨日○○社に行ったんだったよね」
D君   
「はい」
C部長  
「で?」
D君  
「は?」
C部長  
「(イライラしながら)だから、○○社に行ったんだろう?どうだったんだって聞いてるんだ」 
D君
「ああ、○○社は新しいビルに移っていてきれいでしたよ」

この後、D君はものすごく怒られてしまいました。空気を読まない応対をしたD君もD君ですが、この場合、本当に責められるべきはC部長の方かもしれません。日本には昔から、言わなくてもわかっているだろうという「察する伝統」というものがあります。しかし、それは阿吽(あうん)の呼吸が読めるほどのしっかりとした信頼関係があればこその話で、日ごろから質の高いコミュニケーションを取る絶え間ない努力が無いのでは、ただの甘えとなってしまいます。

それでは、この場合はどうすればよかったのかというと、上司が目的をハッキリとして質問をすればよかったのです。「昨日○○社に行ったんだよね。担当者の反応はどうだったのか知りたいんだ」と聞けば、D君はすぐに担当者について詳しく報告できたでしょう。

他にもあるある!ミスコミュニケーション


「明日までにアレやっておいてね」と先輩に言われて、「はい、わかりました」と答えたものの、先輩の言っている「アレ」とあなたが思っている「アレ」が違うことがあります。

翌日、「違うよ、これじゃないよ。アレだよアレ! もう間に合わないじゃないか! 」と怒られても、もう後の祭り。あなたはポカンとするばかりで、どうしようもありません。

先輩は「朝イチの会議で使う資料を揃えておいてね」と目的をはっきりと伝えるべきですし、あなたも「アレとは午後から訪問するE社に出す資料の事でいいですか? 」と確認すれば間違いは防げたはずです。

他にも「ちゃんとやっておいてね」と仕事を任された場合も、双方の「ちゃんと」が完全に一致していないと、勝手な解釈で処理されてしまう事になります。どうやったら「ちゃんとできた」ことになるのか、事前に認識の共有が必要になります。

常に自分の目的は、今確実に伝わっているのかを意識することが大切です。小さなミスコミュニケーションが積み重なると、大きな問題につながります。普段からの目的の確認が大切なのです。

■ガイドメールマガジンにぜひご登録ください。ガイドメルマガだけでこっそり公開する「話す技術・伝える技術」や書籍情報もあります!
ガイドメールマガジン登録画面

【関連記事】
伝える力の差を生むもの

【“恋愛のストレス”シリーズ】その2~ キレずに「怒り」を伝える方法  (All About ストレスガイド)
【編集部おすすめの購入サイト】
Amazonで話し方の書籍をチェック!楽天市場で話し方・伝え方関連の書籍をチェック!
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます