コミュニケーションがうまく行くと、会社や家、趣味でも何もかもが輝きだします。あなたの努力が実を結びますように! |
求めるものを正確に伝える技術
ある職場での会話です。
C部長
「君、昨日○○社に行ったんだったよね」
D君
「はい」
C部長
「で?」
D君
「は?」
C部長
「(イライラしながら)だから、○○社に行ったんだろう?どうだったんだって聞いてるんだ」
D君
「ああ、○○社は新しいビルに移っていてきれいでしたよ」
この後、D君はものすごく怒られてしまいました。空気を読まない応対をしたD君もD君ですが、この場合、本当に責められるべきはC部長の方かもしれません。日本には昔から、言わなくてもわかっているだろうという「察する伝統」というものがあります。しかし、それは阿吽(あうん)の呼吸が読めるほどのしっかりとした信頼関係があればこその話で、日ごろから質の高いコミュニケーションを取る絶え間ない努力が無いのでは、ただの甘えとなってしまいます。
それでは、この場合はどうすればよかったのかというと、上司が目的をハッキリとして質問をすればよかったのです。「昨日○○社に行ったんだよね。担当者の反応はどうだったのか知りたいんだ」と聞けば、D君はすぐに担当者について詳しく報告できたでしょう。
他にもあるある!ミスコミュニケーション
「明日までにアレやっておいてね」と先輩に言われて、「はい、わかりました」と答えたものの、先輩の言っている「アレ」とあなたが思っている「アレ」が違うことがあります。
翌日、「違うよ、これじゃないよ。アレだよアレ! もう間に合わないじゃないか! 」と怒られても、もう後の祭り。あなたはポカンとするばかりで、どうしようもありません。
先輩は「朝イチの会議で使う資料を揃えておいてね」と目的をはっきりと伝えるべきですし、あなたも「アレとは午後から訪問するE社に出す資料の事でいいですか? 」と確認すれば間違いは防げたはずです。
他にも「ちゃんとやっておいてね」と仕事を任された場合も、双方の「ちゃんと」が完全に一致していないと、勝手な解釈で処理されてしまう事になります。どうやったら「ちゃんとできた」ことになるのか、事前に認識の共有が必要になります。
常に自分の目的は、今確実に伝わっているのかを意識することが大切です。小さなミスコミュニケーションが積み重なると、大きな問題につながります。普段からの目的の確認が大切なのです。
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