話し方・伝え方/褒め方・叱り方、謝り方・頼み方

その気にさせる褒める技術(2ページ目)

今年こそ、いい人間関係を作りたい、と思っている人は、相手をさりげなく誉めて気をよくさせるというのも手です。ちょっとした誉め言葉で、より近づくチャンスを作りましょう。

執筆者:立川 亜美


こんな誉め言葉が効果的

相手をしっかりと観察して、心にしみる言葉をかけられたら、関係がきっと深まるはずです。では、効果的に使えそうなひと言をご紹介しましょう。

■すごい!
単純ですが、結構使えます。自分が自信を持っていることを「すごい!」と誉められるのはうれしいもの。「私には出来ないな~。すごいね~」というように、どうして「すごい!」と感じているのかと付け加えるといいでしょう。
他にも「素晴らしい」、「うまい!」 なども同様に使えます。

■かわいい、かっこいい
何を見ても「かわいい!」と乱用せず、本来の意味でなら使い勝手がいい言葉です。「○○している姿、かっこいいですね」などと言われたら、いやな気はしませんよね。

■助かった!
あなたがいること(してくれたこと)で、とても助かったと言われたら嬉しいものです。助けられて感謝した点を具体的に伝えることで、相手への賛美になります。「ありがとう」の言葉を添えるのを忘れずに。

他にもたくさんありますが、間違えないでほしいのは、「誉め言葉」があるわけではありません。タイミングよく気持ちのこもった「言葉」ならば、それが誉め言葉なのです。心からの気持ちを「言葉」に乗せて、自然に伝えましょう。

親しい人なら短所を誉める

恋人同士でバー
第三者に向かって、相手のいい点を誉めてあげると効果的です。
誰にも、長所短所があります。でも、優れていること、劣っていることではなく、時と場合において、よく見えるときと悪く見えるときがあるだけだと、私は思っています。
たとえば、支度が遅いと言われていたら、それを「ゆったりとしている人」と見えるか、「もたもたしている人」と見るかの違いです。親しい人だったら、相手が短所だと思っていることを、ポジティブに捉えて誉めてあげるのはどうでしょう。あなたの相手への思いやりの気持ちまでが伝わるはずです。但し、想いを込めない言葉は逆効果なってしまうので、くれぐれもご注意を!

誉めたほうは忘れても、誉められたほうは心に残れば残るほど、忘れません。たまに思い出したように嬉しそうに話をされることもあります。そのときに「え、なんのこと?」と言わないように気をつけましょう。「何だ、本気じゃなかったのかも……」と思われてしまうので、誉めたことは忘れないようにしましょうね。

ビジネスシーンでも、さりげなく部下や仕事仲間を誉めるといいですね。ここでは、やはり仕事に関することのほうがいいでしょう。
誉めるということは、プライベートでもビジネスシーンでも、相手を幸せな気分にします。誉め上手になると、きっと相手があなたの良さをもっとわかってくれるはずですよ。


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