ルーフバルコニーを活用した「離れ」も登場
家族と離れて自分の時間を確保する究極の間取りといえば、「離れ」でしょう。「“離れ”なんて、広い庭のある一戸建てでないと無理」と考える人も多いと思われますが、マンションで「離れ」を設けている例もあるのです。例えば広めのルーフバルコニーの一角に別室を設けているケースがあります。リビングからいったん“外”に出てから別室に入るわけですから、立派な「離れ」というわけです。また、最上階などで自分の住戸の屋上をルーフバルコニーとして、そこに「離れ」を設けたマンションも登場しています。いわばメゾネットタイプの「離れ」というわけで、階段を上って別室に入るので、部屋としての独立性がいっそう高まるでしょう。
茶室と日本庭園のある生活も夢じゃない
「離れ」のあるルーフバルコニーにドッグランを設けるケースもある |
掃除や光熱費には注意が必要
考えるだけでも楽しくなる趣味の空間ですが、注意したい点もあります。まず気をつけたいのが掃除やメンテナンスです。ルーフバルコニーに設けた別室まで掃除機を持ち運ぶのがおっくうだからと掃除をさぼっていると、すぐにホコリがたまってしまうでしょう。庭園や菜園の手入れにはそれなりの手間も必要です。また吹き抜けタイプのメゾネットの場合、天井や窓ガラスが高くなるため、清掃会社に頼まないと掃除が難しい場合もあります。通常のマンションに比べて光熱費もかさみがちです。メゾネットのように広い空間は冷暖房の効率が低くなる傾向がありますし、四方が外気に面する「離れ」も同様です。
注意すべき点もありますが、趣味の部屋を持ちたい人にとってメゾネットや「離れ」はやはり魅力的です。絶対数が少ないので物件探しはたいへんかもしれませんが、こうした物件を狙ってみるのも一考の価値はあるでしょう。