お寺業界の『日経ビジネス』?
西野:
▲『BOSS』1つの話題を徹底追求するワンテーマ・マガジン |
そうですね。メジャーな雑誌も読みますが、知名度の割りに内容的にお勧めの雑誌もあるんです。ビジネス誌であれば 「BOSS』がお勧め。これは毎回1つのテーマを決めて、それを徹底的に深堀りする「ワンテーマ・マガジン」なんです。
ガイド:
その“深堀り”が雑誌のよさだと思います。私は経営者インタビューが多いのですが、事前調査すると雑誌にいい記事が出ていて、いち早く取材対象者の本質に迫れるケースが多いんです。だからよく国会図書館でリサーチします。
西野:
▲『ネット販売』(宏文出版) |
深堀りといえば業界誌もお勧めです。私は宏文出版が出しているネット業界専門誌『ネット販売』や、洋雑誌になりますが『Business2.0』や『RED HERRING』を購読してます。洋雑誌に関しては、ネットを経由でデジタル版を購読しているのですが、記事情報自体を検索できますからとても便利ですね。
ガイド:
その他に面白い雑誌などありませんか?
西野:
▲『月刊寺門興隆』(興山舎)すべての住職・寺族の新しい実用実務情報誌 |
面白いと思ってたまに読むのが『月刊寺門興隆』です。以前は「月刊住職」という雑誌名でした(笑)。
ガイド:
“じゅうしょく”ってお寺の住職さんのことですか?
西野:
そうです。お寺業界の“日経ビジネス”ですね(笑)。墓石の相場とか最新の業界情報が書かれているんです。「賽銭や賽銭箱の起源」に関して“トリビア”に使えそうなレポートが書かれていたり、「本堂に置かれるべき椅子はどのような形であるべきか」をエルゴノミクス(人間の身体的性質を機械の設計などに応用する考え方)の観点から科学していたり・・・。とにかく自分の知らない業界の話もいろいろと面白いですよ。
ガイド:
そんな雑誌も御社のサイトから定期購読できるんですね。今後、Fujisan.co.jpをどんなサイトにしようとお考えですか?
西野:
多くのオンライン書店は、書籍の販売から始まって、CDやDVD、さらには家電など“ヨコ軸”にビジネスを広げていますが、ウチは雑誌を軸に“タテ軸”でビジネスを展開しようと思っています。つまり、現在は雑誌の定期購読が中心ですが、一部単位での雑誌の購入や雑誌のバックナンバーを可能にしたり、ゆくゆくは雑誌の「記事単体」でネット販売したいと考えています。さらにタテ展開を進めてゆくと、雑誌の中に登場する商品のインターネット通販も視野に入ってきます。
ガイド:
自宅で雑誌の記事が読めるようになれば、国会図書館まで行く必要がなくなるので私はとても助かります(笑)。個人的にも「Fujisan.co.jp」の今後の展開に期待しています。
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