子ども向けコスメって「イマドキ」の物なの?
キッズコスメは、もはや女の子たちの必需品 |
でも「キッズコスメ」って、本当に”イマドキ”のものなんでしょうか?
懐かしの「ウテナ お子様クリーム」
実は「キッズコスメ」は、かなり昔から存在しています。日本におけるキッズコスメの元祖と言われているのが、昭和28年発売の「ジュニアクリーム」で、ビンのデザインは中原淳也氏が手がけていたとか。しかし、なんといってもキッズコスメをメジャーな存在に押し上げたのは、テレビCMまで流された「ウテナお子様クリーム」の存在でしょう。これに続いて「ダリヤお子様化粧水」、そしてこれらのメイク道具がかわいいバッグに収まった「おしゃれセット」や「お化粧セット」が、当時の女の子の間では必須アイテムと言えるまでにヒットしました。
この「お化粧セット」は、その後「ピンクレディーおしゃれセット」など、アイドルをモチーフにしたシリーズなどが発売され、そして現在でもトイザらスなどのサイトを覗けば、相変わらず女の子たちの熱い支持を集めていることがわかります。
また、「化粧未満、薬用以上」のリップクリームとして、キスミー シャインリップを唇に塗って、ちょっぴり”大人気分”を味わった経験のあるママも多いことでしょう。
キッズコスメに関する批判もまた…
しかし、当時から「子どもが化粧なんて!」という意見が根強くあっただけではなく、なんと当時の厚生省(現在の厚生労働省)から化粧品工業会に対し、子ども用化粧品の製造中止指示まで出されたことが、新聞で報道されてもいます。つまり「化粧をしてきれいになりたい!」という気持ちも、「子どものくせに、そんなことする必要ない!」という批判も、昔からあったわけで、決して”イマドキ”の問題ではないのです。