カッコイイ家のもうひとつの条件は「性能」
カッコイイといえる家のもうひとつの条件は、「快適で」「現代的な」生活ができる基本性能を備えていることです。
カッコイイ家といったとき、外観など見た目をイメージする人は多いと思いますが、中身も重要だとガイドは考えます。見た目が美しいことに加え、家の中身である基本性能が一定以上であることが、本当の意味で「カッコイイ家」だと思うのです。
ローンを返し終わっても安心して暮らせる家
住宅の基本性能とは、耐震性、耐火性、耐久性のほか、気密・断熱性、防音・遮音性などです。いくら見た目がよくても、ガマンしたり、不安を感じながら暮らすのでは、「イイ家」ということはできません。
例えば、基礎や構造材など基本的な躯体が頑丈でなければ安心して暮らすことはできません。雨が降っても、地震があっても、心配することなく、適切なメンテナンスさえ怠らなければ、快適な生活ができることは、「幸せ」のベースです。暮らしているうちに、ドアがちゃんと閉まらなくなってきたとか、暖房しても快適な温度にならないので冬はツライなど、ガマンして生活しなければならないのでは、カッコイイ家とはいえませんね。
音の問題もそうです。屋外の騒音がうるさくて眠れないのでは体調を崩すこともあるでしょう。いくら家族といっても、家の中の音も適度に遮音されていないと、ストレスがたまります。こういった遮音・防音の性能も、基本性能のひとつなのです。
多くの人が30年や35年といった長期の住宅ローンを組むことを考えれば、返済の終わった後も性能を維持してほしいと思うのは当然のこと。これから新築するなら、これらの性能はどれひとつとして欠かすことのできないものです。
ガマンしないで暮らせるのは現代では当たり前!?
寒さや暑さに不満を抱えて暮らすよりは、ガマンせずに「快適な」生活ができたほうがいいですよね。
「快適で」「現代的な」生活ができる基本性能というのであれば、冷暖房があげられます。冷暖房をしたとき短時間で快適温度になることや、家の中の温度差が小さいことも必要な条件です。
いつまでも「カッコイイ」といえる家は外観の美しさのほかに基本性能を備えていることも重要な条件
給湯や、キッチンなど設備機器にも同様のことがいえます。浴室でも、キッチンでも、水栓金具をひねればどこでもお湯が使えることは現代では当たり前。機能的で掃除がしやすいキッチンやシステムバスも、今では一般的な仕様でしょう。
これらの設備機器は、住宅に比べると寿命が短いので、適宜交換が必要ですが、そのためには耐久性や耐震性など住宅の基本性能がしっかりしていることが必要になります。基本性能がいつまでも維持され、構造がしっかりしていれば、リフォームも行えますから、暮らしに合わせて間取りを変化させることもできますね。
このような理由から、ガマンすることなく、いつまでも快適な現代生活ができるだけの基本性能を備えることも、カッコイイ家の条件だと思うのです。