注文住宅/家づくりのイメージづくり・アイデア

ピクチャウインドウで街が好きになる暮らし

今回はピクチャウインドウ設置のすすめです。毎日の暮らしを楽しくするアイデアのひとつとして、ピクチャウインドウを取り上げます。窓の取り方で、何気ない風景や季節の移り変わりを楽しむことができるのです。

大塚 有美

執筆者:大塚 有美

長く暮らせる家づくりガイド

ピクチャウインドウとは、主に風景を眺めることを目的とした窓のこと。窓の枠を額縁になぞらえて、風景を切り取る窓を指します。開閉できないFIX窓の場合が多く、採光や通風などの機能のためというより、楽しみのために設ける窓だと言えるでしょう。今回は、このピクチャウインドウに注目します。

ピクチャウインドウで生活に潤いを

住宅にはたくさんの窓が設置され、一定以上の採光がないと居室とは認められないなど、法律による規制もあるくらいです。けれども、窓の役割は、光や風を取り入れるだけではありません。外の景色を眺めることを主な目的としたピクチャウインドウがあれば、家にいながらにして時間の経過や季節の移ろいを感じることができます。

家のどこかにピクチャウインドウを上手に設けると、ふだんの何気ない暮らしに彩りや楽しみが加わると思うのです。

海が見えるキッチンで楽しく作業

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庭に桜の木を植えて、春になるとお花見ができるように窓を配置するのも素敵ですね
以前、取材で伺った家では、キッチンのプランニングを考えるときに重要だったのが窓の位置だったそうです。高台にあるその家では、方角によっては窓から海が見えるのだとか。そこで、奥様が出した要望は、シンクで洗い物をするときに海が眺められるようにしたいということでした。キッチンで過ごすことの多い奥様にとって、キッチンの居心地は重要なこと。ピクチャウインドウとなる窓の配置にこだわったおかげで、新しい家では、キッチンでの作業が風景を眺めながらのより楽しいものになったそうです。

上部に設けた窓から雲や星を眺める

また、リビングを2階までの大きな吹抜けにしたあるお宅では、高い位置に設けた窓が空を眺めるかっこうのピクチャウインドウになったそうです。高い位置から光が入り、部屋全体がとても明るく開放的なことに加え、空を眺める楽しみが増えたといいます。昼間はリビングから雲の動きを眺め、夜はワインを飲みながら星を楽しむのが日課になったと聞き、とてもうらやましくなりました。

次のページでは、夫より妻のほうが眺めのよさを気にするという調査について紹介しましょう。

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